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2016年07月21日10:57

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カーネギー「相手を大切に思う気持ちを行動で示す」




人間の最大の関心事は常に「自分」である

取引先との関係を築くために、自分の会社や商品の魅力をアピールしようと、派手なプレゼンや巧妙な売り文句を必死に考える人がいる。だが、カーネギーによれば、こうした努力は「見当違い」だ。そもそも人間は自分のことしか興味がない。どんなプレゼンや売り文句も、自分と無関係だと感じたら、すぐに忘れてしまう。だから、自分の言いたいことだけを並べたPRには、ほとんど効果がない。

あるニューヨークの電話会社が電話中に使われた単語を調べたところ。「私」が1位だったという。外国で大飢饉が起ころうが、たくさんの人が戦死しようが、災害で多くの人が亡くなろうが、「私」の歯の痛みのほうがよほど大きな関心事。それが人間なのだ、とカーネギーは指摘する。

そこでカーネギーは、もし他人に好印象を与えたいと思うなら、犬を参考にせよ、と言う。人懐っこい犬は、人に出会うと、嬉しそうな様子で尻尾を振って近づいてくる。ただその人と会えて嬉しい、という気持ちがすべてで、相手に何かさせようという策略や魂胆は何もない。だからこそ、その無邪気な顔を見ると、誰でも思わず犬に優しくしたくなる。他人への純粋な関心や笑顔こそが、自分への関心を引き寄せるのだ。

相手が大切にする名前や長所を意識する

カーネギーは、人との信頼関係を築くコツを6つ挙げている(後述)。
なかでも忘れがちなのが、「名前」の大切さ。人間にとって自分の名前は最も身近で大切な響きを持つ言葉。そのため、自分の名前を忘れられたり、間違えられたりすると、何となく嫌な気持ちになる。

多くの人は、他人の名前を熱心には覚えない。覚えるのが苦手とか、忙しいと言ってごまかす。だがそれは、相手に関心がないと告白しているようなもの。好かれるはずがない。名前を覚えるのが苦手なら、他人の長所を探すように心がけよう。そこから何かを学ぼうと思うと、自然とその人に関心を持てるはずだ。相手を心から褒め、共感できるようになると、お世辞が不要となる。相手にとって、心からの褒め言葉ほど嬉しいものはない。記憶に残る喜びを感じてもらえば関係は大きく前進する。

自分を好きになってもらえるための六原則

1.相手に対して、心からの関心を持つ
相手の関心を引こうとしても、関心は得られない。逆に、相手を理解するために時間をかけ、心を傾ければ、相手も興味を持ってくれる。

2.常に笑顔でいる
笑顔は動作よりも雄弁に相手への好意を語る。そして、相手からの好意を引き出す。赤ちゃんの笑顔に学ぼう。

3.名前をきちんと覚えて、たくさん呼ぶ
自分の名前は、本人にとって、最も馴染みのある大切で心地よい言葉。なるべく頻繁に呼びかけることで、相手への関心を伝えることができる。

4.とにかく相手の話を聞く
人間とは、自分について話したがるもの。その欲求を理解して、興味をもって話を聞いてあげると、「話していて楽しい」と人が集まってくる。


5.相手の関心事を話題にする
自分が気になることではなく、相手が気にしていることについて話す。相手の関心事を中心に会話をすれば、自分の世界も広がるし、相手のお気に入りにもなれる。

6.「自分は重要人物だ」という気持ちを抱かせる
「あなたが必要だ」「あなたのおかげだ」「あなただから頼みたい」などと相手を尊重し、心から感謝や称賛を伝える。相手に焦点を当てて話をする。



・・・以上、『まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」』より。

デール・カーネギー「人を動かす」は、1936年に初版が発行され。1981年の改訂版が出るまでに、世界各国語による訳書を含めると1500万部、1年平均30万部以上が売り尽くされたといわれます。日本語版も1958年以来24年間で169刷を重ね、日本だけで500万部売れているという歴史的なベストセラーです。
多くのビジネス書が時代遅れになるなか、カーネギーの書がいつまでも色あせないのは、人間の基本的な性質が、時代を超えても変わらないこと、それ故に、社会環境がどのように変化しても人間同士の付き合い方の基本は同じだということを意味していると考えられます。

私も現役時代、会社の幹部候補研修を受けた時、カーネギー「人を動かす」を読むように指示されたことがありました。

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