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2016年06月26日17:01

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神との対話〜小さな魂と太陽〜��



 ニール・ドナルド・ウォルシュ著『神との対話』 より。


昔むかし、まだ時というものがなかったころ、『ちいさな魂』が神さまに言いました。
「ぼくが誰だか、わかりましたよ!」

神さまは答えました。
「それはすばらしいね!で、きみはだれなの?」

ちいさな魂は、力いっぱい叫びました。
「ぼくは光なんです!」

神さまもにっこりして、大きな声で答えました。
「そのとおりだ!きみは光だよ。」

ちいさな魂は、とっても幸せでした。 だって、神さまの王国にいる魂のすべてが
知りたがっていたことを知ったのですから。

「わーい、ぼくたちって、なんてすてきなんだろう!」

ところが、しばらくするとそれだけでは満足できなくなりました。 ちいさな魂は、なんだかむずむずしてきたのです。 そして、自分自身を体験したくなりました。

そこでちいさな魂は、また神さまのところへもどってこういいました。
「ねえ、神さま!ぼく、自分が誰だかわかったから、こんどは自分を体験したいな。いいですか?」

神さまは答えました。
「おやおや、きみはもう、きみ自身なのに、それを体験したいというのかな?」

「そうなんです」と、ちいさな魂は答えました。

「自分が誰だか知っていることと 自分自身を体験することとは、違いますよね。
ぼく、自分が光だっていうのはどんな感じなのか 、体験してみたいんです」。

「だが、きみはもう光なんだよ」、神さまはまた、ほほえみました。

「ええ、知ってます。 でも、光であるってどんな感じがするのか、知りたいんですよ!」
小さな魂は大きな声で言いました。

「そうかそうか」、神さまはくすくす笑っていいました。

「それも無理はないね。きみには冒険心があふれている」
それから、神さまはちょっとむずかしい表情になりました。
「ただし、ひとつだけ困ったことがあるのだが・・・」

「困ったことってなんですか?」小さな魂は、尋ねました。

「光でないものは、なにもないってことだよ。 わたしが創ったきみたちは、なにもかも、すべてが光なんだ。 光以外にはなにもない。だから、きみ自身を体験するのは簡単じゃない。 だって、きみと違うものは、なにもないんだからね」
と神さまはいいました。

「そうなんですか?」、小さな魂はつぶやきました。 なんだか混乱してきたのです。

「こう考えてごらん」、神さまはいいました。

「きみたちは太陽の中にあるロウソクのようなものだ。きみたちは、たしかにそこにいる。
なん億、なん兆、いや無数のロウソクが集まって太陽をつくっている。
きみたちがいなければ、太陽も存在しない。きみがいなくても、太陽は太陽だが、ロウソクの一本たりない太陽だ。
それは太陽じゃないんだよ。 完全な太陽ほど、明るくかがやけないからね。
しかし、光のまっただなかにいたら、どうして自分が光だと感じられるだろう。 それが問題だな」

「でも、あなたは神さまでしょう」と小さな魂は思いきっていいかえしました。
「なにか方法を考えてください」。

すると神さまはほほえんでいいました。
「もう考えたよ。 光の中にいたのでは、自分が光だってことを感じられないから、 きみを闇でつつんであげよう」

「闇ってなんですか?」と小さな魂はたずねました。

「闇とはきみでないものだよ」と神さまはいいました。

「闇ってこわいのかな?」 と小さな魂はつぶやきました。

「こわがろうと思えばね」と神さまは答えました。

「ほんとうは、こわいものなんか、なにもないんだ。 こわいかどうかは自分できめる。
だって、なにもかも自分でつくりだしているんだからね。 ごっこ遊びのようなものさ」

「そうなのか」、ちいさな魂は少し安心しました。

それから神さまは、くわしく説明してくれました。
何かを体験しようと思ったら、その反対のことが起こらないといけないのです。
「それはすばらしい贈りものなんだよ」と神さまはいいました。

「だって反対のことがなければ、なにもわかりはしないのだからね。
寒さがなければ暖かさもない。上らなければ、下ることはできない。遅いってことがなければ、速いということもない。 右がなければ、左もない。 あそこがなければ、ここもない。あのときがなければ、いまもないんだよ。

だから闇につつまれても 拳をふりまわしたり、大声でさけんだり、 闇を呪ったりしなくていいんだ。
それよりも、闇にたいする光でありなさい。腹をたてたりしないこと。
そうすれば、ほんとうの自分がわかるし、ほかのひとたちにも、ほんとうのきみが伝わるよ。
光りかがやいて、みんなに、きみは特別なんだってことを知らせてやりなさい!」

「ぼくは特別なんだ、っていってもいいんですか?」 とちいさな魂はききかえしました。

「いいとも!」 と神さまは笑いました。
「ぜんぜん、かまわないよ!ただし、『特別』だというのは、『人より優れている』ということじゃない。
そのことを忘れないようにしなさい。 みんながそれぞれ、特別なんだから!
それを忘れている者がたくさんいるんだよ。
そういうひとたちは、 きみが特別でいいんだとみせてやると、はじめて、自分も特別でいいんだな、と思うようになる」。

「わーい。」
ちいさな魂はうれしくて、笑いながら飛んだりはねたりしました。
「ぼくは、すきなだけ特別になれるんだ!」

「そうだとも。いますぐはじめていいよ」 、神さまは笑いながら、ちいさな魂といっしょになってスキップしました。

「で、きみはどんなふうに特別になりたいのかな?」、神さまはききました。

「どんなふうに特別ですか?」ちいさな魂は、いいました。
「よくわからないんですけど・・・」。

「光であるというのは特別なことで、その特別にはいろんな面があるんだよ」、
神さまは説明しました。

「特別に親切というのもある。 特別にやさしいというのもある。特別に創造力があるとか、
特別にがまん強いというのもあるな。ほかに、どんな特別を考えられる?」

小さな魂は、おとなしくすわって首をひねり、 それから叫びました。
「たくさん特別が考えられますよ!
特別に人の役に立つ。
特別に気前がいい。
特別に友情にあつい。
それから、特別に思いやりがある!」

「うまいぞ!」
神さまはうなずきました。
「いつだって、きみはそのすべてになれるし、
そのうちのひとつを選ぶこともできる。
それが、光であるっていうことだからね」。

「ぼく、なにになりたいかわかりますよ!
なにになりたいか、わかってます!
ちいさな魂は、興奮して大声をあげました」

・・・続く



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