「おもしろがってやった」
という、少年らの供述。
殺したのが、しょせん「鯉」であるから、大きな罪とは思えない。
もっとも、私たちはどの程度の生き物なら殺せるのか?
という点は、よく考察が必要。
ハエやゴキブリ、あるいは蚊、などの昆虫を殺すのにためらう人はあまりいないだろう。
(ためらう、というのは 「殺したら可哀想」 という人間的な感情からの場合。)
相手が昆虫であっても、殺すに忍びないシチュエーションはかなり多い。
例えば、チョウチョ。
チョウチョ見たら、「即、殺す」 という人を見たことはない。
(いるのかもしれないが、、、、)
だが、蛾なら殺す。という人はいるだろう。
チョウチョ、名前こそ優雅な感じがするが、蛾の一種で、蛾と蝶を明確に区別する学術的差異はない。
チョウチョ 見た感じ優雅だったりかわいく見える蛾
蛾 チョウチョ以外の蛾
こんな感じである。
これって、美人は好きで、ブスは蹴とばして良い。ぐらい横暴な例である。
然しながら、人間は日ごろから、「見た目」で物事を判断する。
魚に関していえば、日本に住んでいて、生まれてから魚食べたことのない人は少なかろう。
まれに、魚は全然食べない、という人もいるが、そんな人でもシーチキンは食べたりする。
魚の記憶力がどのぐらいなのかよく知らないが、
大雑把に考えると、10秒前のことはもう忘れている。ぐらいなのではないだろうか?
人間や犬や猫とはだいぶん記憶力に差がある。
犬や猫、という例を挙げるのは、ペットとして、私たちの近くにいる動物だからだが、
犬や猫は、まあいろいろなことを覚えるものである。
とはいえ、人間ほど記憶力が良いか、というと、そこはやはり人間に軍配が上がる。
ペットとして飼われている犬や猫は、自分に優しくしてくれる人の顔ぐらいは覚えるものだし、
餌をくれる人には愛想を振りまく。
魚をペットとして飼っていると、そんな犬や猫とは比べる余地のないぐらいの記憶力しかないことがわかる。
(飼ったことがない、という人は夜店で金魚をすくって、金魚鉢で飼ってみてください。)
海で釣った魚を、自分で絞めて食べてしまう人は多い。
最初から、その目的で釣っているのだから当然と言えば当然で、
同じような理屈なら、錦鯉の命を重く見るというのは不自然だろう。
どっちかと言えば、錦鯉は買って来れば 「高い」 のである。
物の価値としての値段が、鯛とか、ヒラメなどより上に来てしまう。
寿司屋から、ヒラメ一匹盗んだとしたら、寿司屋は当然烈火のごとく怒ってしかるべし。
そのような客は出入り禁止にされても文句は言えまい。
今回は、被害になった錦鯉は二十匹。
そして三尾が殺されている。
傷ついた錦鯉も、観賞価値が下がったのだから、飼っていた人にとっては大きなダメージ。
その鯉の傷を見るたびに、少年たちに同じ思いをさせてやりたい、と思うかもしれない。
このことと、鯉がどう思うか、は全く別問題だろう。
少年たちになんと教えればよいのだろうか?
「人が買っている生き物は、それがたとえ魚でも昆虫でも、傷つけたりいじめたりしてはいけない。」
「生き物が苦しい思いをするから、ではなく、飼っている人の心を痛めてしまうからだ。」
この論理は、人が大事にしている物品などにも当てはまるだろう。
車とか、、、隣の家のフェラーリ―に石を投げて傷をつけてしまった。
単に、板金をやり直せば済む、というものでもなく、乗れなかった期間に応じたお詫びも必要となろう。
買ったり、修理できるものはまだ取り返すことができるが、
祖母の形見のリングを、冗談半分で取り上げて、川に投げて無くしてしまった。
みたいなケースだと、本人が諦めがつかなければ、責任を取って結婚するしかなくなってしまうかもしれない。
ただ、そんな損害賠償の問題としてこのケースを取り上げたのではない。
生きている生き物をいじめてしまう、ということ自体は、人間にもある野性的な本能の部分はあろう。
そして、それが 「面白い」 と感じるものである。
本来なら、現代では生き物をいじめなくても、シューティングゲームで遊ぶ、とか、
弱い将棋ソフトをいじめて遊ぶとか、いろいろ欲求を満たす方法はある。
もっと本格的な自然との対話がほしい場合が、 「釣り」 だろう。
生きている、海を泳いでいる魚を捕獲して、さらに食べてしまうのである。
ワクワクするし、面白いし、そして味わって満足も出きる。
少年たちには、単にしかるだけではなく、もっと面白く誰も迷惑しない遊びを教えなければならない。
錦鯉が犠牲となったのは、不幸中の幸いともいえる。
エスカレートすれば、対象が池の亀になったり、野良猫になったり、
そして、そのエスカレートした先に、「少女」「少年」という社会的に弱い立場の犠牲者が出たかもしれない。
たかが魚、で終わらせず、人間の命を奪うようなことに発展する前に、
人としての倫理観を持つような教育が十分いきわたるかどうか、が大事な点だろう。
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■ニシキゴイ20匹殺傷、少年ら逮捕 器物損壊容疑 福岡
(朝日新聞デジタル - 06月24日 02:35)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4059249
ニシキゴイを金属棒で突き刺して殺したり傷つけたりしたとして、福岡県警は同県久留米市の無職少年(16)ら少年3人を器物損壊の疑いで逮捕し、23日発表した。「面白半分でやった」などといずれも容疑を認めているという。
ほかに逮捕されたのは、同市の高校生(17)と土木作業員(17)。
久留米署によると、3人の逮捕容疑は、17日午前4時45分〜5時ごろまでの間、同市野中町の温泉施設の池で、男性経営者(61)が飼っていたニシキゴイ20匹(計4万円相当)を金属の棒で突き刺すなどしたというもの。3匹が死に、17匹が傷ついた。
騒ぎに気づいた施設職員が駆けつけて事件が発覚。施設の防犯カメラにはコイを傷つける様子が映っており、少年らの関与が浮上したという。(倉富竜太、鈴木峻)
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