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2016年05月30日10:59

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言志四録「自分はどうなのか?」




以下、田口佳史「超訳・言志四録」より。

寒暑の節候、やや暦本と差錯すれば、人其の不順を訴う。(言志耋録74)

「天気予報では、今日は晴れるといっていたのに」、「なんだ、春だというのにこの寒さは!」等々、人はよく天候に関する不満を口にします。
佐藤一斎の時代もそうだったようです。「天候が暦から思い描くのとは違ったら、人々は不平を洩らす」といっています。

「でも、自分はどうなんだい?」と一斎は疑問を投げかけます。
「言うことと、やることが違っていないかい? 天候よりそっちのほうを反省することのほうが、ずっと大切なんだよ」と言うのです。

自分のことを棚に上げて、だれかを非難したり、攻撃したりする人は少なくありません。でも、それでは自分自身を向上させることはできません。誰かに対して、不平を言う前に、「じゃあ、自分はどうなのか」を問う。それが自己向上に必要なことなのです。

我の言行、毎(つね)に差錯する有れども、自ら咎むるを知らず。何ぞ其れ思わざるの甚だしき。(言志耋録74)


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