境野勝悟氏「老子・荘子の言葉」(三笠書房)より。
大いなる者は、
宜しく下ることを為すべし
・・・・老子61章
強大なるものは、いばりくさって、人の上へ上へ上がろうとしてはならない。自分がいちばんになろうとするのは、とんでもない誤りである。強大なものほど、下へ下へと降りていくという態度が必要である。川の流れのように、下へ下へと流れていけば、川の幅は、どんどん広く、どんどん大きくなっていくものである。
老子は、「弱くなること」を主張するが、なにがなんでも、ただ弱ければいいというわけではない。老子の理想は。「強いもの」が、謙虚になって「弱いもの」の立場を守ることにあったのである。そういう生き方が自然にできている人を「道の人」といった。
恨みに報ゆるに
徳を以てす。
・・・・老子63章
人に裏切られると、情けなくなって、怨めしくなる。が、それを寛容な心で受け入れて、「ああ、いいことを教えてもらった」と感謝する徳の心をもっていればよい。
どんな不幸なことにも、感謝をすれば、その中に思わぬ幸福の輝きが見える。
(以上)
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