徳は才の主、
才は徳の主なり。
・・・・「菜根譚」前集139
仕事には、向き不向きがあります。営業職であれば、口が立つに越したことはありません。技術職なれば手先の器用さ、クリエィティブな仕事ならセンスが不可欠という具合に、どのような職種であっても、大成するためにはある程度の才能が必要だといえるでしょう。
では、才能さえあれば十分なのかといえば、そんなことはありません。才能とは、いわば召使のようなもの。その主人となるのが「徳」、つまり人徳なのです。
人徳がなく才能だけで仕事をするのは、主人のいない井出好き勝手に振る舞う召使の姿にほかなりません。ビジネスプレイヤーとして有能な人が、必ずしもよき管理者になれるとは限らないという話を聞きます。これは、「才」だけでは立ちいかないことの好例といえるでしょう。
才能を信じ、能力を磨いていくことはもちろん大切。しかし、それと同時に人間性にも磨きをかけることを忘れてはいけません。
・・・・以上、守屋洋「菜根譚の教え」より。
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