■白鵬、36度目の優勝 横綱対決制す 大相撲春場所
(朝日新聞デジタル - 03月27日 17:50)
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終わりダメならすべてダメと言われ兼ねないような結末の結びの一番、というのが、今日の大相撲三月場所千秋楽を観ての感想でした。その結びの一番、一敗の横綱白鵬は横綱日馬富士に立ち合い左に突いてひらりと変化、目の前から相手が消えた日馬富士は一人飛び出し、土俵下に一直線。白鵬が突き落としで制して、4場所ぶり36回目の優勝を決めました。
それにしても、よほど賜杯が欲しかったのか、二番前の二敗決戦を制した大関稀勢の里との決定戦になるのを避けたかったのかはさておくとして、目先に迫っていた4場所ぶりの賜杯のために横綱同士の一番で変化に出るとは、この横綱の本性がここに出たかなと感じましたね。平成19年の昇進以来の第69代横綱としての白鵬の功績は、その時代の大相撲の歩みを考えるに単に本場所での数字だけでは評価できないほどに大きいと思いますが、今日の変化勝ちは、ややもすればその功績を“チャラ”にし兼ねないほどの落胆を大相撲ファンなどに与えたように思います。館内では表彰式を前に帰ってしまう観客が少なからずあり、テレビ正面解説の第52代横綱北の富士は「変化はやめて欲しい」と再三コメントしていましたが、あれだけの実績を残し、いくつかのスキャンダルなどで信頼を失った際も力士、そして大相撲の先頭に立ってきた横綱だけに、盛り上がっていた15日間をああいう形で終わらせてしまったことは、残念でならないと思いますね。
沢田石和樹アナウンサーが担当した表彰式の優勝インタビューもどこか異様で、言葉を詰まらせ涙ぐんでいるのかと思っていると、答えたくないことには口を閉ざしているような場面もあり、最後の質問には無視して終わらせる反応を示すなど、マスメディアに対決姿勢でもあるかのような対応でしたね。「ああいう変化で決まるとは思わなかったし、申し訳なかったと思います」と語ってはいましたが、大相撲史に残る“物議を醸し出す優勝”にはなったと思います。
さて、三賞ですが、殊勲賞に琴勇輝(初)、敢闘賞には今日勝つことを条件に勢、技能賞は該当者なしとなりましたが、琴勇輝の引き落としに屈したことで勢の受賞はならず、琴勇輝の殊勲賞だけという、盛り上がった割りには寂しい結果となりました。
その他。二敗決戦の豪栄道と稀勢の里の一番は、豪栄道の左差しが不発、左四つから寄り切りで稀勢の里が二敗に残りましたが、今場所の13番を審判部が「優勝に準ずる成績」と認めるのかが今後の注目になるかもしれません。決定戦となった三段目は、付け出しの小柳(おやなぎ・時津風部屋)が勝って優勝。新潟市の出身で東京農業大学からの角界入り。将来が楽しみな若手が増えた印象ですね。
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