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2016年03月25日11:10

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孔子の思想「仁義礼智信」


人類の三大聖者といえば釈迦、キリスト、孔子です。
その孔子の言葉を集めたのが「論語」について、伊藤仁斎は「論語は最上至極、宇宙第一の書」と言っています。

その論語では「仁」「義」「礼」「智」「信」の五つの道徳が大事であるとされ、その五つを持っていることが「徳」のある人物とされています。この五つを「五常」といいます。

この「五常」について、北尾吉孝「仕事の迷いはすべて論語が答えてくれる」(朝日新書)、樫野紀元「心を元気にする論語」(青春出版)は以下のように解説しています。


「仁」
【樫野】・・・・いつくしみ、思いやる心、愛の心のこと。
自然樹林の木は、それぞれ邪魔のならないよう間隔を保って成長する。木は他を思いやって生きているのだ。「仁」は分かち合う心、利他の心だ。

【北尾】思いやりの気持ちのこと。


「義」
【樫野】・・・・理にかなった筋道(秩序)、人の行うべき道理のこと。
天体は一定の秩序を持って運行している。それにならって、人の世でも秩序や筋道を大事にする。それが義だ。つまり義は、安心して暮らし仕事ができるよい社会をつくること、ひいては人類の共存を図ることである。それを第一に考えないのは恥だ。武士道でもっとも重んじられたのは義だった。

【北尾】「義」とは、正義のこと。人が行動していく上で通さなくてはいけない物事の筋道のことである。


「礼」
【樫野】・・・・社会の調和を保つために必要な生活規範のこと。
私たちは日の光や水、作物を育てる大地など、さまざまな恩恵を受けて生きている。その中で生かされている私たちは、これらに対し畏敬の念をもち謙虚にならざるを得ない。謙虚な態度は礼の基本である。

【北尾】集団で生活を行うために、お互いに守るべき秩序のこと。


「智」 
【樫野】・・・・私たちの周りは美(心に快を感じるもの)または醜(心に不快を感じるもの)で囲まれている。
私たちは美を美と感じ、醜を醜と感じるようにつくられている。その感覚に素直に従うのが智だ。
宇宙では常に新陳代謝が行われている。新星が誕生し、それがいつかは爆発して星雲になる。そして、それが集まって次の星が生まれ変わる。銀河は一千億あるとされるが、一つの銀河は十数億年かけて他の銀河と合体して新しい天体をつくる。宇宙の一員である私たちは希望し、創造し、向上する心、すなわち智をもっているのである。

【北尾】よりよい生活をするために出すべき智慧のこと。


「信」
【樫野】・・・・言ったことや約束を、きっちり守ること。自立、誠のこと。
宇宙には一つも余計な星はない。小惑星も宇宙全体のバランスを保っている。星は自立し全体の安定を保っている(信)。私たちの身体は六十兆もの細胞からなる。その一つ一つが自律的に、そして精妙に働いて身体を動かしているのだ。

【北尾】信頼のこと。私たちの社会を成り立たせている基盤や、そこで生活をしている人に対して絶対の信頼を寄せることである。




こうしてみると、儒教の五常は、まさに宇宙の理になります。私たちも宇宙の一員なのだから、宇宙の理に沿って生き、仕事をすることが自然界のリズムとも合い、私たちがもともと持っているパワーをいかんなく発揮し、生を全うする基本となうことを、教えていると思います。




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