【書き下し文】
天、われに薄くするに福をもってせば、
われ、わが徳を厚くしてもってこれを迓(むか)えん。
天、われを労するに形をもってせば、
われ、わが心を逸してもってこれを補わん。
天、われを扼(やく)するに遇をもってせば、
われ、我が道を亨(とお)らしめてもってこれを通じしめん。
天、且つ我をいかんせん。
【現代語訳】
天が我に福を薄くするのであれば、
わたしはわが徳を厚くして、これに対抗しよう。
天が我に肉体の苦労をかけるのであれば、
わたしは自分の精神を楽にして、これを補おう。
天がわたしを苦境に突き落とすのであれば、
わが道を守り初志を貫徹しよう。
かくすれば、天といえども、わたしをどうすることもできぬだろう)。
・・・・・「菜根譚」
人生いろいろ、山あり谷あり、
すべてが身魂磨き(徳を厚くする)のための課題だと思います。
松下幸之助さんは、
「行き詰まりは、進歩発展の前ぶれである」、
「一見、行き詰まりと思えることでも、長い目で見ると必ず道は開ける。また、今までの体験が肥やしとなって、その人を育てる」、
「たとえば、病気で倒れた。倒れた当初、本人は嘆き苦しむ。しかし、嘆いたり悲しんだりすれば病気が治るのなら、大いに歎け。そして悲しめ。
しかし、歎いたり悲しんだりしているとますます気分が滅入ってくる。マイナス感情を繰り返していると精神的にまいってしまう。
だから、起きたことはあるがままに肯定して、それに従え。そして、死にもの狂いで楽天的に考える。そうすると、不思議に心が明るくなってくる。そこから思わぬ道が開けるものだ」
と語っておられます。
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