以下、鏡野勝悟「超訳・菜根譚」より。
胸中既に半点の物欲無ければ、己に雪の炉焔に消ゆ
「ありがとう」というと苦悩が消える
◆「あなたの生命はあと半年」と宣言されたら
「あなたの生命は、あと、半年だ」
こう宣言されたら、ほとんどの人が、「どうしよう」とか、「死ぬのは、こわい」と、迷い、悩む。当然のことだ。ただ、そのとき、半年ではなく、一年とか二年とか、もっと、もっと、長生きしたい。こういう欲を持つと、とたんに、もっと迷い、もっと苦しむ。少しでも、長生きしたい、という欲を捨てて、この世に生れてきたことを、「ありがとう」と感謝する。自分が生きるために、牛肉や豚肉や野菜のいのちを、毎日毎日食べてきた。「牛さん、豚さん、野菜さん、ありがとう」。生まれてから、今日まで、ずいぶんたくさんの人のお世話になった。「お父さん、お母さん、友だちのみなさん、ありがとう」。感謝すると、欲が消える。欲が消えれば、苦悩も消える。迷わず、いまで十分と思う。
◆胸中既に半点の物欲無ければ、己に雪の炉焔に消ゆ
「胸中」は自分の心の中に、「半点」、ちょっぴりでも欲望がなければ、一切の苦悩は、雪の炉焔に消ゆ」、雪が、ストーブの上に舞い落ちたように、サッと、消える。
・・・・・以上。
小生、昨年、腎盂ガンで、右の腎臓を摘出した際、執刀医の先生に、「瀬良さん、驚くほど体の回復が早い」と褒められました。
ガンになった右の腎臓に、87年間も良く頑張ってくれた、腎臓を悪くして申し訳ない」という気持ちでいっぱいだった、感謝の気持ちが、回復を早めてくれたと、思います。
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