以下、鏡野勝悟「超訳・菜根譚」より。
怒っても状況は
なにも変わらない、と知る
◆「あなたのためにきびしくしている」という有害な思い込み
「なんどいったら、わかるのかッ」
「また、同じ失敗をしたなッ」
「この間も注意をしたろう? あのときはハイと言ったじゃないか。一度ハイと言ったら、忘れずに、もっと、キチンとやれッ」
ひとたび怒り出すと、発言するにつれて、どんどん言葉がきびしくなっていく。
わたしたちが怒ったり、怒鳴ったりするのは、それによって、相手がよくなると思っているからだ。が、それは、とんでもない有害な思い込みだ。きびしく怒って、まわりの人や状況がよくなることは、ほとんと、ない。
◆悪を攻むるは太だ厳なることなかれ
他人の悪事や欠点を責めて直してやろうとするのは、とてもよいことなのだ。ただ、その忠告や非難が、あまりきびしいのは、考えものだ。
たとえ、親切な心で忠告されても、きびしく怒られると、その指導を受け入れる余裕を失ってしまう。ただびくびくしながら、早く説教が終わるのを待つだけだ。
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