3月2日、シネリーブル梅田にて『ロパートキナ 孤高の白鳥』の直後に鑑賞。
公式サイト
http://www.maiko-movie.com/
あらすじ
http://eiga.com/news/20151130/18/
インタビュー
https://youtu.be/Xfx60qBoNyI
『ロパートキナ』が至高の芸術に焦点を当てた作品なのに対し、
『Maiko』は生々しい人間ドラマを熱く追った作品だった。
仕事と子育てを両立させ、夢を叶えるために精一杯奮闘する、
ナニワ母娘のド根性物語と言っていい。
西野麻衣子は小さい頃から非常にガッツがある子だった。
バリバリ働く母の背を見て育ち、自分もそうなろうと決めていた。
6歳で「バレリーナになりたい」という明確な目標を持ち、
15歳で英国留学、19歳でノルウェー国立バレエ団に職を得て、
25歳のときプリンシパルになるチャンスをつかむ。
母は麻衣子の夢を叶えるため、家と車を売って留学させた。
ホームシックになって電話をかけてきた娘を厳しく突き放した。
「きっとプリンシパルになって、両親に恩返ししたい」
大阪人だからなのか、彼女の考え方は非常に現実的かつ具体的である。
そして、ヨーロッパ一人暮らしは、彼女のハングリー精神をさらに鍛え上げた。
「踊り続けたいから育児環境のよい国での就職を選んだ」
「公演予定で多数キャスティングされている責任がある」
「自分がそうだったように、休めば若手が主役の座を奪う」
いっぱい汗と涙を流しながらも、それを必死にぬぐって前進し続ける麻衣子。
俗世離れした風格を漂わすロパートキナとは対照的である。
去年観た『バレエボーイズ』で知ったが、
ノルウェー国立バレエ団のダンサーは国家公務員だ。
定年は41歳だが、身分保障は手厚く、ママさんダンサーも多い。
麻衣子が産後短期間で舞台復帰できたのは、
夫が育児休暇をとってサポートしたお陰である。
妊娠で体型が変化していく麻衣子は臨月までレッスンに励み、
同僚たちと痛み止め薬の話で盛り上がる。
出産後は母乳育児の傍ら、舞台復帰に向けトレーニングを再開。
復帰の演目は『白鳥の湖』。非常に難しいチャレンジだ。
家族との幸せな時間と、難航する舞台稽古。
たくましいオカンバレリーナである麻衣子は、最後まで諦めなかった。
本番ではオディールの見せ場・グランフェッテ32回転を見事成功させていた。
とはいえ、やっぱりロパートキナと比べると踊りは「まだまだ」である。
人間味あふれる麻衣子の生き様は、
バレエに命を捧げている日本の女性たちへのエールとなるだろう。
三十路を目前に控えた私の先生に、鑑賞を勧めたい。
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=3859107
関連日記
『バレエボーイズ』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1947198405&owner_id=1833905
『ロパートキナ 孤高の白鳥』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950753424&owner_id=1833905
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