【現代語訳】心静かにして天地万物の創造化育の跡をみると、皆少しの無理もなく、しいて事をかまえたようところが全くない。
【原 文】 静かに造化の跡を観るに、皆其の事無き所に行なわる。 (言志録17)
「自分が」という自己主張が一つもない。この言葉に何時も反省させられます。
川上正光全訳「言志四録(1)」に次のように書いてあります。
我々も、万事、自然に任せて、無理をしないのが宜しいということであろう。筆者は相馬御風の歌を思い出す。
「大空を、静かに、白き雲は行く、
われも静かに 生くべかりけり」
・・・・以上 。
※相馬御風は早稲田大学校歌「都の西北・・・」「春よ来い」等の作詞家として有名です。
※言志四録は、江戸末期、佐藤一斎が後半生の四十余年にわたって書いた語録であり、『言志録』、『言志後録』、『言志晩録』、『言志耋(てつ)録』の4書の総称で全1133条からなっています。
「言志四録」は人生の知恵を記したものとして坂本龍馬、吉田松陰、勝海舟、西郷隆盛、伊藤博文、山形有朋など数多くの幕末の志士たちが範とした名著で全4巻、1133条からなり、今もトップリーダたちの座右の書として高く評価されています。
とくに維新の英傑である西郷隆盛はこの「言志四録」を座右の銘として繰り返し、反復熟読したといわれ、その中から101条を選んで「南州手抄言志碌」として残したほどです。
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