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2016年02月24日23:31

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もの忘れ2


昨日に続き、「もの忘れをなくす生活習慣」(大島清)を読んでゆきたい。

やりたいことはカードに書き留めておく
ボケには二つの原因がある。一つは脳血管障害。その代表的なものが脳梗塞である。動脈硬化で血管が詰まり、脳に酸素や栄養分が送られなくなり脳機能が低下する。
もう一つはアルツハイマー病で、特定の大脳新皮質の部分の神経細胞が脱落して、記憶力だけでなく、判断力、計算力が極端に低下する。長年原因が判らなかったが、最近になって脳を使わないために委縮して発症する廃用委縮であることが判ってきた。感動や目標のない余生を送り、五感を使わず筋肉も動かさない生活が最も悪い。好奇心に火がつけば脳は好転し始める。同じパソコンを2台置いても脳の使い方次第でその活用の仕方は全く違ってくる。脳に快適な差激を与え続けることがボケを防ぐ最善の方法である。

写経をやってみる
パソコンの漢字変換機能はおそろしく便利だ。しかし、考えてみると今まで人間の脳がやっていた仕事を外部に委託したようなものである。便利さのかげに失われてゆくものを見逃せない。本ではこのような時こそ写経を勧めている。手を動かすことは脳を刺激し言葉を覚える。日本語の複雑さが、日本人の脳を活性化してきたのだ。


脳には忘れたいという本能があるから、忘れたかなと思ったころ思い出す習慣をつける
なるべくなら記憶したくない。これが脳のホンネだという。人は物忘れをする。これは本人の怠慢や性格に起因するものではなく、脳の仕組から自然のことである。むしろ忘れるという能力は、神様が人間に与えて下さった才能と思うべきである。記憶というのは、覚えたいという意志と、忘れたいと思う脳の本能のせめぎ合い結果である。さて記憶する方法は一つしかない。自宅の電話番号を覚えるのと同じで反復行為である。


体で覚えた記憶は、頭で覚えた記憶より強固に残る。小脳は記憶の天才だ
野球にしてもゴルフにしても。プロとアマの差は記憶力の違いである。運動性記憶は小脳が担当する。環境や状況に応じて身体を適応させる働きである。例えば熱いものを掴んだとき、すぐ手を話すのは小脳のおかげである。運動性記憶の特徴は一回では覚えられないことである。日本人が箸を巧みに美しく使えるのは、子供の頃からの運動性記憶のおかげであり、ボケてしまっても体で覚えた運動性記憶は消滅することはない。


「老いては子に従え」と思うのは間違い
一度に大量の学習をしても、そう簡単に保有量を多くすることはできない。しかし、毎日少しずつ覚える行為を続けていけば記憶する力は着実についてくる。老いても新しい情報に敏感になり、絶えず好奇心をもつ姿勢こそ人間らしい本来の生き方である。また、もの忘れした場合でも根を詰めて思い出そうと考えるよりは、一度ほかのことを考えるようにした方が遥かに思い出しやすい。脳はすべてを使って活動させた方がその能力を発揮する。新しい記憶の積み重ねこそが創造力の源泉である。


人の顔と名前は取っ手をつけて覚える
脳は私たちの創造を越えた能力をもっている。どんな昔のことでも「そう言えばそんなこともあったナ」と思い出せるのである。私たちがもの忘れするのは、それを思い出すキッカケがないにすぎない。だから記憶を引っ張り出しやすいように取っ手をつけて覚えれば容易に記憶力を上げることが可能だ。「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」のようにだ。理論的な左脳を使った記憶よりも、イメージ力の右脳のほうが膨大な記憶を覚えられる仕組になっている。駄洒落や語呂合わせをどんどん活用すべきだ。もの忘れしないというのは、言い換えればいつでも思い出したいことを頭から引っぱり出せるということだ。

こうして読んでくると、事あるたびに私たちは生活習慣という言葉を使うが、もの忘れも生活習慣によるものだということが判る。齢をとっても好奇心旺盛な人は自ら脳を鍛えているのである。(続く)




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