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この世で伝えられている聖典の中で『神の詩』といわれる『バガヴァッド・ギータ』があります。
5千年ほど前に、クリシュナという名でインドに生まれた人物は最高神の化身でありました。
そのクリシュナが語った智慧がこの聖典となって残されました。
クリシュナという人物は、日本で一般的にはほとんど知られていない存在ですが、インドでは一番人気のある神として祭られています。
もし幸運にも、インドで伝えられている『バガヴァッド・ギータ』を会得できたならば、その人はヴェーダの全知識と世界中の全聖典を学習した以上の智慧を持ったことになるといわれています。
このギーターの内容には古今東西の聖典に書いてある智慧と真理が含まれており、その上、他のどの聖典にも出ていないことが至る所にちりばめられていると聖者達は認めています。
この聖典に書かれている内容は、完全な“神の科学”なのです。
聖者達にとって、一般のインド人達の魂にとっても大きな恩恵を得られる大切な神のことばが残されています。
日本でも知られているマハトマ・ガンディーもこのギーターをいつも持って歩いていました。
この大哲学は、太古ヴェーダの時代から巡礼の聖地とされるクルクシェートラの戦場で開示されたものです。
人類を導くために、主なる神が一個人としてこの地球に出現され、神自らがこの真理を語られた時のものです。
現代の人々は精神の支えとなるものを求めてさまよって生きていると言えます。
自分を救ってくれる何かを、あるいは本当の生き甲斐を感じる生き方を探している人達が多くいます。
全世界の人々に共通の聖典として、バガヴァッド・ギーターを推薦することができます。
バガヴァッド・ギーターに関して伝えられている文献を紹介しておきましょう。
★バガヴァッド・ギーターの教えに従うならば、人は人生におけるあらゆる不幸や心配から救われる。人はこの世ですべての恐怖から解放され、来世は精神的なものとなるだろう。
(ギーター・マーハートミャ1)
★バガヴァッド・ギーターを真心こめて読む人は、過去の過ちから作用する業報(カルマ)を受けない。 (ギーター・マーハートミャ2)
★人は日に1回沐浴して身を清める。バガヴァッド・ギーターという聖なるガンジス河の水は、ただ1度の沐浴で物質的生活の汚れをすべて洗い落としてくれる。
(ギーター・マーハートミャ3)
そのように伝えられている聖典を学ばずに、この人生を終えてしまってはならないと思います。
バガヴァッド・ギーターは至上主が自ら語られたものなのですから、これ以上に優れた聖典があるでしょうか。
ただ丁寧にバガヴァッド・ギーターを繰り返し読んだり聞いたりするうちに、意識の変化が起こります。
現代の人々はとても忙しくて、大量の聖典やヴェーダ文献を全部読むことができないですが、バガヴァッド・ギーターを深く理解することで全ての文献にあるエッセンスを吸収することができます。この1冊の本だけでも十分に真理に近づくことが可能なのです。
インドの人々には日常の生活に根付いるヒンドゥーの神々の存在も、日本人である私達には馴染みがないので、クリシュナがどんな存在なのか見当もつかないという人も珍しくないでしょう。
バガヴァッド・ギーターを理解する上でヒンドゥー教やヴェーダ哲学とは何なのか、そしてギーターが含まれているマハーバーラタとはどんな内容なのかを知る必要があるでしょう。
バガヴァッド・ギーターの背景を理解することで、その中で語られることばの意味を知ることができます。
古代の智慧を理解できるように「神の意識」という心の感覚をつかんでいくことが大切です。
参考図書1. 上村勝彦訳『バガヴァッド=ギーター』(岩波文庫)
参考図書2. 上村勝彦訳『バガヴァッド=ギーターの世界』(ちくま学術文庫)・・・岩波版『ギーター』の訳者による、わかりやすい解説書。
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