皆さん河合隼雄さんをご存知ですか?
京都大学名誉教授で、ユング心理学研究の第一人者であり、臨床心理学者、文化功労者、文化庁長官を務めました。その河合先生の著書「ユング心理学入門」(培風館)に予知夢について次のような事例を書いています。以下著書よりの転載です。
夢が予見的な意味をもつことは、すでに例をあげて述べてきたが、まったく細部に到るまで予見的な夢も存在する。その典型的な例をあげる。
S夫人が夢で、息子のFが見知らぬ人と、どこかの崖にいるのを見た。Fは急に崖の底からすべり落ちた。
彼女はその見知らぬ人に向かって、「どなたですか」と尋ねる。その人は、「ヘンリー・アーヴィンです」と答えるので、「アーヴィンって俳優のアーヴィンですか」というと、「いや、俳優ではありませんが、似たような職業です」という。
この夢からさめて、彼女はたいへん息子のFのことを心配するが、Fの兄は大丈夫だと慰める。
8日後に、Fはある崖の上で殺され、S夫人はその場所を訪れる。そこで、Fが殺されたときに居合わせた人に出会い、それが夢に出てきた見知らぬ人であると思い、名前を尋ねるとヘンリー・デベレルというが、コンサートで歌を歌ったりしていて、そのときは、ヘンリー・アーヴィンと名のっていたと告げる。
この夢は、息子の死のみならず、その場に居合わせた見知らぬ人、およびその人の名前まで予見した不思議な夢である。この種の夢はほかにも報告されているが、これらになると偶然の一致として簡単に葬り去ることができないだけの高い一致度を示している。
・・・・以上。
ユングは人間の心を「意識」と「無意識」との二つに分けています。そして、この「無意識」が常識では考えられぬ物のすごい力と、素晴らしいものをもっているようです。
ユングは、この「無意識の心」を個人的な無意識の心と普遍的な無意識の心とに分けています。
個人的な心とは、私たちが普通、潜在意識といっているものです。
そして、普遍的な無意識の心には、その人個人を超えたところの家族や祖先が経験したもの、国家、民族の経験したもの、人類の経験した全部が集まっているというのです。そして、この中に、私たちの想像を絶するものがあるというのです。
東海大学の謝世輝教授もユングの心理学を、
「個人の、つまり一人の人間の潜在意識が、すべての人の共通の潜在意識という心の大海原につながっている」と説明されています。
オーストリアの精神科医として有名なフランクフルも、人間の深い意識の層に、この無意識の層があるといい、それを「超越的意識」とか「宗教的意識」と名づけて、人は自分の内外に、目では見えない何かにつながっているといっている。
肉体は別々であり、自分は自分、他人は他人というように、お互いがまったく別個の存在に見えますが、命の世界ではどうもつながっているのが、実相のようです。
こう考えると、昨日の日記「私の命と母親(許嫁)の命」で紹介した二つのケースが説明できます。母の命と事故で奇跡的に助かった息子の命、戦争で助かった塚本社長の命と婚約者の命はつながっているとしか説明できません。
すべてつながりの世界で生きているのです。自分だけの命ではないということ、母親の命、婚約者の命、すべてのものの命と共にあるのが私たちではないでしょうか。
粗末にはできません。
もう一つ考えさせられるのは、予知夢ということが実際にあるということです。ということは、現在は未来とも過去ともつながりの世界にあるということです。
どうも、すべてが、また、過去、未来、現在がそのまま、一点につながっているのかもしれない。映画のフイルムの中に、はじめから終わりまでのすべてが含まれているように・・・・・?
以上は、2006年10月8日の日記「予知夢」を再掲したものですが、この時マイミクの味噌猫さんが自分の予知体験について、次のようにコメントをしていただきました。
以下転載します。
私は、競馬の夢を見て、何レースの何番の馬が入り配当が高配当で確か8000円と実況中継そのままを見ているようにはっきりと見たことがあります。
その夢を、当時母がやっていた居酒屋のお客様に話したのですが、皆大笑いするだけでした。
ところが翌日本当に夢で見た通りの馬が入り、高配当! 何レース目の番号の馬が入ったかもそのまま、配当金額もそのまま、全て、夢で見たとおりでした。
お客様が、味噌ちゃん良かったな〜!大もうけしたろ〜 と、口々に言いながら来ましたが〜 買ってませんでした。
その時の悔しかった事!でも予知夢(正夢)って 本当にあるんだなと思いました。
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