「ごくふつうの」よさを大切にする。
華美なもの、派手なものに惑わされない
友人の娘さんは、ある航空会社の客室乗務員になった。美しかった。目はパッチリと、キラキラ輝く。頭脳も、グンと抜きん出て。明晰であった。
世界中を飛びまわって、見聞をひろめ、素敵な女性と、ほめられた。
が、友人は、いつも、こうこぼした。
「結婚相手がいないんだ。なんど見合いをしても、気に入らないらしい」。
やがて、娘さんは、致命的な大病に、侵された。過労が、原因。やむなく、寝たきりで一年の闘病。ところが、退院をして一年もたたないうちに、結婚式の案内状をもらった。びっくりしていると、友人から、電話があった。
「おかげで、ふつうの人がいい。ふつうの生活がいいことが、わかったらしい」。
朴魯なるにしかず
名言である。
「朴」とは、切ったままの木で、あまり形の美しくしないもとのまま、ふつうの木の意。
「魯」とは、喜び大切にする意。つまり、優秀なものばかりもてはやさないで、ごくふつうの人のすばらしさを、しっかり見抜き、大切にせよ・・・・と。
以上、鏡野勝悟「超訳・菜根譚」より、
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