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2016年01月09日09:52

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(再)「神道の心」



春日大社の元宮司の葉室頼明氏は、その著「神道の心」(春秋社)で神道を通じてみた世界観、人生観をのべていますが、私には心を打たれるばかりです。

葉室頼明氏概歴
昭和 2年 東京に生まれる
昭和28年 学習初・中・高等科をへて
大阪大学医学部卒業
昭和30年 医学博士
昭和38年 大阪市大野外科病院長
昭和43年 葉室形成外科病院を開業
昭和57年 大阪国学院通信教育部入学
平成 3年 神職最高階位・明階を取得
平成 4年 枚岡神社宮司
平成 6年 春日大社宮司


はしがき
世界一大きいと言われている伊勢の鳥羽水族館の館長さんが、新しい社員が入社すると決まって言われることがあります。

「君はなぜ水族館を選んだか」。
すると大抵「私は動物が好きだからここで働きたい」と答えるそうです。

そこで館長さんが「だけど、それだけでは本当の飼育係にはなれないよ。君が動物好きであることは結構だけど、逆に、動物のほうからも選ぶ権利があるんだよ」というそうです。

単に動物が好きだというだけではなく、動物からも好かれる人でないと真実の飼育係にはなれない。私はこのことを聞き、これこそ現代人の生きる道ではないかと思いました。
 
現代の我々は、あまりにも人間の知識というものを重視し発達させたために、何でもかんでも自分の知識で物事を判断することが正しいと信じています。
 
良いとか悪いとか、得するとか損するとか、人間中心で、そのような人間の知識を盲信し、生活を続けた結果、現在のような、乱れた世の中になってしまったのではないか、と思うのです。

私たちにとって、今一番大切なことは、人間としてこの世に生まれてきた原点に戻り、人間が今までに行い、積み上げてきた知識を一度すべて取り払い、改めて「自然」という立場から物事を見、学ぶことではないでしょうか。

学生時代、当時不治の病といわれていた肺結核が突如「消え失せる」という神秘体験をし、その後、医療の世界に携わりながら、この不思議で驚くべき私の体験が一体どうして起こったのか、その答を探求し続けてきましたが、またそれは同時に、本当のこと、人間としてどのように生きていくことが真実の幸せなのかを求める日々でもありました。

私が体験したことから知りえたことは、世の中の真実というものが、目に見えない世界に存在するものであり、言葉で説明するというより、実際に体験してはじめて理解ができることであるからです。
 
そして、宇宙はすべて循環とバランスの世界、生きとし生けるもの一切と共に生きる人間世界。ほんの少しずつでも真実の世界に近づけるよう、一歩、一歩、歩んでいきたいと思います。それこそが<神道>を生きることにほかならないと思うからです。

(続く)






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