【現代語訳】
家族の者が過ちを犯したとき、声を荒げてどなりつけても、黙って見ないふりをしているのもよくない。他のことにかこつけてそれとなく諌めるのがいい。それで効果がない時は、時間をおいて、別の機会にまた注意を促すことだ。
要は、春風が氷をとかすように、おだやかな態度で臨む、これが家庭の和を保つ秘訣である。
【原文】
家人に過ちあらば、宜しく暴怒すべからず、宜しく軽棄(すべからず。此の事、言い難くば、他の事を借りて隠に之を諷(いき)め、今日悟らざれば、来日を俟(ま)ちて再び之を警(いまし)めよ。春風の凍れるを解くが如く、和気の氷を消すが如く、纔(わずか)に是れ家庭の型範(はんけい)なり。
【所感】
見て見ぬ振りが一番よくない。これでは家庭そのものが成り立たなくなる。
・・・・守屋洋「菜根譚」より。
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