■【WOMEN】「男の職場」で夢つかむ 鉄道運転士に女性進出
(産経新聞 - 01月04日 17:18)
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かつて「ポッポ屋」は男の職場だった。女性がいるのは内勤事務職を除けば電話交換手か食堂の賄婦そして鉄道病院の看護婦位で現場、現業機関はどこも殆どが男所帯だった。
然しそれは何も「女人禁制」を掲げていたからではない。当時の鉄道現場の多くは力仕事で男衆の中でもガタイの丈夫な荒くれ衆でないと務まらなかったから、女性の登用など誰も念頭になかった。
ただ、第二次大戦中は男衆は徴兵され戦地へ送られてしまった。殊に10代後半から30代の、いちばん無理が効きまた仕事の覚えも早い世代がごっそり引っこ抜かれた。鉄道に限らない。全産業でそれが起こったからさあ大変、抜けた穴を埋めるには必然的に女性や高齢者・年少者の出番となる。
鉄道現場でも多くの女性達が働いたし軍需工場で働く女性達もいた。そして…不幸にして被災被弾し落命した人も少なくない。
忌むべき戦争が終わり復員兵が帰ってくると彼らの就職受け入れ先に鉄道がなり、結果女性達が第一線に立つ必要は無くなり一旦は途絶えたが、現在は女性鉄道員は珍しくない存在となった。
当時と今では何が違うのか?
まず機械化・IT化が進み以前ほど体力勝負の仕事ではなくなったこと、男女雇用機会均等法の制定など女性の進出に対する制約が激減したことなどが挙げられよう。
むさい野郎より可愛い女の子の方がウケる?いやそれは本質ではなかろう。就職当時は18歳から20代前半でも勤続年数と共に大人になって行く。れっきとしたオトナの女性捕まえて「女の子」呼ばわりは失礼な話だ。
そう言えば山陽本線でもしばしば見かける。また過年呉線で出会った女性運転士はお姉さんと言うよりお嬢さんと呼びたい位の、まだあどけなさの残る「乙女」だった。そんな彼女達が105系や115系などの運転席に座っているのを見ると、
「そう言えばこの車輛、彼女達が生まれるはるか前から走っているんだよな〜」
と感慨深い思いに駆られるよ。
ま、いよいよ227系が本格進出してくるからやっと彼女達より[若い]電車が登場するってことになるわな。
男女は関係ない。己の職務に忠実に、一所懸命職責を果たそうと頑張る若い人を応援しないって法があるものか。
ただ、何も起きなければよいが鉄道というものは神ならぬ生身の人間が作り運営し利用するもの。あってはならないことではあるが時には悲惨な事故も起きる。その時はおしゃれでスマートな制服が血糊で汚れる覚悟で列車防護や被災者救援に当たらねばならない。
元国鉄OB氏はその著書でその辺りを心配していた。
(ただ、それを言うなら旅客機のCAは従前から女性の花型職業だったしあちらもいざって時は身を挺して救援活動に当たらねばならないしそのための訓練も受けている。おそらく女性鉄道員たちもそのあたりの覚悟や訓練は受けているだろう)
いずれにしてもこの人たちが日夜頑張ってくれるからこそ我々は全幅の信頼を持って安心して鉄道を利用できる。そして何の心配もせずに車内で居眠りが出来る。
働く鉄道員各位に拍手!敬礼!
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