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2015年10月18日11:32

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菜根譚「ムダに過ごすなかれ」



【現代語訳】
天地の存在は永遠であるが、この身は一生を終れば二度と生まれることはできない。人生はわずか百年しかも、月日はあっという間に過ぎ去ってしまう。幸いにも天地の間に生れて人となったわれわれは、人として生くる楽しみをを知らなければならないとともに、せっかく与えられた人生を、むなしく過さないようにという心がけを持ちつづけなければならない。

【原文】
天地は万古有るも、此の身は再び得られず。
人生ただ百年、この日最も過し易し。
幸い、その間に生まるる者は、有生の楽しみを知らざるべからず、また虚生の憂いを懐(いだ)かざるべからず。
(前集107)

【解説1】
人生は短い。古来から人々はそれを嘆いてきた。二つの代表的なことばをあげよう。
「人生は白駒(はっく)の隙(げき)を過ぐるが如し」(宗史)
「人生は朝露(ちょうろ)の如し」(漢書)
前者は、戸の隙間から白馬の走りすぎるのを見るように、ほんの一瞬のことにすぎないという意味だ。
その短い人生をどう生きるのか。
一.自分なりの楽しみを持つ
二.社会に貢献することを心がける。
この二つを両立させることが望ましいのだという。
・・・・守屋洋「菜根譚」より。

【解説2】
人としての一生、それは唯一のものとして、われわれに与えられたものである。はかない一生であるが、幸いにも人として生まれたおかげで、われわれにはさまざまな楽しみがある。知る楽しみもあれば、創造(つく)る楽しみもある。友情もあれば恋愛もある。恵まれた境遇を利して世の中のために大事業をおこなう楽しみもあれば、みじめな境遇を清潔に乗りきる楽しみもある。
それらを知って真剣に追求すれば、所詮はかない一生であっても、むなしさに苦しめられることはなく、一刻一刻を充実することによって、短い人生を有意義なものにすることができるのではなかろうか。
・・・・野口定男「菜根譚」より。



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