国立精神神経センター武蔵病院副院長宇野正威先生は、次のような症状があれば認知症の疑いがあるとしていいます。
1.新しい体験を忘れる
記憶には即時記憶(数分覚えている)、近時記憶(数分から数ヶ月覚えている)、遠隔記憶(1年余覚えている)の三つがありますが、認知症においては即時記憶が著しく低下します。
昨日、誰かと会ったのに、そのことを忘れる、 朝挨拶を交わしたばかりなのに、昼ごろ会ったら、その日初めて会ったように丁寧な挨拶を繰り返すなど、極端な場合、10秒前のことも忘れてしまうということもあります。
2.同じ話を繰り返す
ひとつの短い会話の中で、同じ話を何度も繰り返すことも要注意です。これは、今話したということ自体を忘れるからです。
3.曜日を間違える
定年者のように1週間単位の生活がなくなり、もともと曜日に関心のない人は、曜日を忘れることがあって当然です。
しかし、これまで曜日にあったゴミを出していたものが、あいまいになりゴミが出せなくなるは問題です。
また、日にちが分からない場合、普通の人ならカレンダーを見て確認するが、認知症の人は日付のことに自信がもてず、不安なので何度も尋ねるようになるのです。
4、季節などを勘違いする
普通の人なら季節の大きな流れを知っており、最近、桜を見たからもう初夏が近いということが分かるものです。ところが、夏であるのに冬だと思い込む認知症患者もあります。また雨が降って暗くなったので、夕方だと勘違いすることもおこります。
5.文書が書けなくなる
例えば、手紙を書く場合、季節のことやあいさつ文、そして文章を構成するなどに思考力が必要ですが、認知症になると思考力を失うため、文書が書けなくなります。
とくに、今まで筆まめで文章の得意な人が、文章を書けなくなったとなれば問題です。認知症の場合、今まで出来ていたものが出来なくなったという落差が問題になります。
6.ニュースが理解できなくなった
今までニュースに関心を持っていた人が、ニュースを理解できなくなったとすれば問題。
7.料理をしなくなった
料理には味付け、盛りつけ、取り合わせなど想像力を働かせることが必要であり、又いろいろな調理器具を使うため、料理は非常に高度な知的行為です。この料理が今まで出来ていたのに、出来なくなればボケの疑いが強いと言えます。
国立精神神経センター精神研究所長田平武医学博士も、次のことはアルツハイマーの危険信号であるとしています。
●台所を人にまかせるようになる
●料理の味付けが悪くなったと言われる
●料理の盛り合わせが悪くなったと言われる
8.道に迷う
地理感覚や方向感覚がなくなるのも認知症の特徴です。空間認識、自分がどこにいるのか分からなくなる状態になります。
何十年も通っている駅からの帰り道が分からなくなる、また普段よく行っているスーパーの出口が分からなくなる等のことがあれば問題です。
9.今まで使っていたビデオが使えなくなった
10.単純な計算が出来なくなった
11.外出をしなくなった
認知症患者の家族がおかしいと感じたとき
1同じことを何度も言うようになった・・・・・・・・・ 44%
2ものの名前が出てこなくなった・・・・・・・・・・・・・ 36%
3置き忘れが目立つようになった・・・・・・・・・・・・・ 33%
4以前持っていた関心や興味がなくなった・・・・・ 33%
5時間や場所の感覚が不確かになった・・・・・・・・・ 13%
(東京都老人総合研究所本間昭調べ)
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