最近、「生活不活性化病」という名前の病気があることを聞きました。
ごろごろ寝てからだを動かさないとなるようで、いざ、歩こうとしても足の筋肉が衰えて歩けなくなるというのです。
事実、高齢者の健康には、体をよく動かしたらよいという調査が多いようです。
東京都老人総合研究所で65歳以上の724人について、6年間追跡調査をしたところ、死亡者は122人(16.9%)でした。
そして、男女それぞれ次のとおりでした。
男 性 64人(22.1%)
女 性 58人(13.3%)
死亡した男女に共通するものとして次のものがありました。
1.歩行速度が遅い人
2.歩幅の狭い人
3.握力の弱い人
4.開眼片足立ち時間の短い人
5.やせの目立った人
健康寿命を伸ばすためには、まず歩くことです。歩くことは脚力維持、循環器系(全身持久力)の強化、そして脳の血流を増やします。
秋田県南外村の65歳以上のほぼ全住民約750人の追跡調査でも次のように歩くことの大切さを示しています。
調査では「歩くスピードが同年代の上位に入っているグループと最下位グループを比較すると後者の4年間の死亡率は約6倍だった」という報告があります。
年をとっても使えば使うほど強くなるのが筋肉、逆に使わなければ使わないほど弱くなるのが筋肉です。筋肉は使わないのがいちばん恐ろしい。廃用性萎縮になるからです。
「筋肉を使わないと筋力は1日に3〜6%の割合で低下する。1ヶ月まったく使わないと筋肉は50%低下する」と元東京老人総合研究所疫学部長の松崎俊久医博は述べています。
また、年とともに筋力以上に低下するのがバランス能力です。60歳ではピーク時の20%までに低下する。
健康寿命にとって最も大切な体力は結局
1.握力、2.脚力、3.バランス能力になるようです。
握力が強いことは長寿の条件ともいえます。アメリカ国立衛生研究所の報告(1999年)でも「握力の強さは老化の程度を高い確率で判定できる」としています。
菅野光男医博は「何でも握る習慣をつけることだ。そして朝昼晩グーパー、グーパーと手でこぶしを作ったり聞いたり10回ずつするとよい」と手握りをすすめます。
グーパーの手握りをすすめる専門家は非常に多い。
鳥取赤十字病院内科部長の徳永進医博は「両手の手握り100回、100回」運動を提唱しております。
バランス能力は立った姿勢をそのまま保ったり、歩行の際にブレたり、ヨロケたり、転倒を防ぐために重要な能力です。
とりあえず、開眼片足立ち時間を60歳代で60秒以上、70歳代で45秒以上、80歳代で30秒以上を目標としましょう。
専門家によればヨガ、太極拳、水泳、ダンスなど何でもよい。週1回行うことを続けておれば、からだは柔軟になり、バランス能力も向上するといいます。
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