東京大学教授・石浦章一氏「いつまでも老いない脳をつくる10の生活習慣」(ワック)からです。
数年前に学術誌「ネイチャー」に、「あなたが何歳くらいまで生きられるか」を予測するテストが掲載されました。
もとの基準はアングロサクソンの平均寿命である76歳ですが、日本人の男子の平均寿命79歳に換算して計算してみましょう。
男女差については、もとは7歳ですが、ここでは6歳にしてあります。また年収は日本人の高収入に換算しなおしてあります。
長生きする要素であればプラス、逆であればマイナスで評価して、それらをすべて合計して、79歳にプラス、マイナスして下さい。
いまの段階であなたの寿命が予測できます。あまり深刻にならず、遊び感覚でちょっとやってみてください。
1.あなたは、いま何歳ですか。30〜50歳なら(+2)、51〜70歳なら(+4)。
2.女性なら(+6)。
3.200万人以上の都会に住んでいるなら(‐2)、1万人以下の町なら(+4)。
4.祖父母の1人が85歳まで生きていたら(+2)、2人とも80歳を超えるまで生きていたら(+6)。
5.両親のどちらかが50歳以前に心臓疾患で亡くなっているのなら(−4)。
6.兄弟姉妹や両親が50歳以下で、がん、心臓疾患、糖尿病になっているなら(−3)
7.年収1000万円以上を稼いでいる人は(−2)。
8.大卒は(+1)、大学院卒は(+2)。
9.65歳以上で、いま働いているなら(+3)。
10.伴侶がいるなら(+5)。
11.現在、独身は(−3)。
12.独身時代が10年以上続いているなら、10年ごとに(−3)。ただし、これは25歳から数えること。
13.机上の仕事は(−3)。体を使う仕事は(+3)。
14.週5回、30分以上の運動を続けているなら(+4)、週2〜3回なら(+2)。
15.1日に10時間以上寝る人は(−4)。
16.性格として、リラックスタイプは(+3)、緊張タイプは(−3)。
17.いま幸せと思うなら(+1)、不幸せと思うなら(−2)。
18.この1年間に制限速度オーバーでつかまったことがあるなら(−1)。
19.1日に1合以上の酒を飲む人は(−1)。
20.1日にタバコ2箱以上は(−8)、1〜2箱は(−6)、半分から1箱は(−3)。
21.標準体重(*註)20キロ以上超えているなら(−8)、10〜20キロ超えているなら(−4)、5〜10キロ超えているなら(−2)。
22.あなたが40歳を超えた女性のとき、毎年、婦人科医に診ているなら(+2)。
ただし、これは、あくまでもひとつの目安にすぎないことをおことわりしておきます。
今の生活習慣を変えることで、何歳も伸ばすことができるからです。
*註
標準体重の世界的な基準はBMIで、
BMIは体重(キロ)÷身長(メートル)÷身長(メートル)で計算できます。
そして標準体重は、BMI122なので、22×身長(メートル)×身長(メートル)で計算できます。
身長1.5メートルであれば、 22×1.5×1.5=49.5キロ
身長1.6メートルであれば、 22×1.6×1.6=56.3キロ
身長1.7メートルであれば、 22×1.7×1.7=63.6キロ
が標準体重です。
私の場合:
79 + 12 = 92(歳)
のようです。
項目の説明
この「健康に長生きできるのかできないのか」について代表的な要素が網羅されています。
遺伝的にプラスの要素
1.「すでに30〜50歳、51〜70歳になっていること」は高齢な人ほど平均寿命以上に生きる確率が高いわけです。
2.「女性であること」は、女性のほうが平均寿命が6歳ほど高いので、それだけプラスということです。
4.「祖父母が長生きしていること」は、遺伝的に長寿の家系であるといことです。
遺伝的にマイナスの要素
5.「両親のどちらかが50歳以前に心臓疾患で亡くなっている」ことは心臓疾患になりやすい遺伝的な体質が考えられます。
6.「兄弟姉妹や両親が50歳以下で、がん、心臓疾患、糖尿病になっている」は、これらの病気になりやすい体質が考えられます。
いずれにしても遺伝的な要素は少ないようです。
生活環境・生活習慣でプラスの要素
3.「1万人以下の町に住んでいること」は、大都市よりストレスが少ないということです。
8.「大卒は、大学院卒であること」は、高学歴の人のほうが生活レベルが一般的に高く、質の高い医療を受けられる環境にあるからです。
9.「65歳以上で、いま働いている」は、その年でも働いているということは健康に恵まれていて生きがいもあるということです。また、働く意欲は生きる意欲も高めることでしょう。
10.「伴侶がいること」が長生きの要素であることは、日本の男性の場合当てはまります。しかし、女性については、夫が亡くなってかえってその世話から解放されて元気になるようです。
一般的にいえるのは、やはり伴侶があることは、身近に話せる人がいるという精神的な支えが大きいでしょう。
13.「体を使う仕事」は、運動不足を防ぐからです。あまりハードな肉体労働は逆効果でしょうが、適度に動かす仕事がいいわけです。
14.「週2回以上定期に30分以上の運動を続けること」は、いかに習慣的に運度をすることが、健康にいいかを示しています。
16.「性格としてリラックスタイプであること」は、ストレスを受け流せるということです。
17.「いま幸せと思っている」ことは、今の生活に満足しているということです。
22.「40歳を超えた女性で、毎年、婦人科医に診てもらっている」ということは、それだけ健康に注意しているということです。
生活環境・生活習慣でマイナスの要素
3.「200万人以上の都会に住んでいる」は、小都市とは違ってストレスが強いということです。
7.「年収1000万円以上を稼いでいる人」は、たくさん稼ぐということは、それだけ仕事をしなければならないので、長時間労働やストレスの多い生活になりがちだということでしょう。
また、食生活で動脈硬化になりやすいのかもしれません。
ただし、それほど頑張って働かなくても高収入を稼げる人は、逆に長生きできるかもしれませんね。
11.「独身であること」そして
12.「独身時代が長く続いているほどマイナス」というのも興味深いところです。
最近のアメリカの調査では、配偶者と死別した人の死亡率は、結婚している人よりも40%、離婚または別居した人は27%、一度も結婚していない人は58%も高いと報告されています。(カリフォルニア大学ロサンゼルス校調べ)。
ひとつは独身者は食事のバランスがとれず、不規則な生活になりやすいといえます。
また会話もなく孤独になりやすいからです。
13.「机上の仕事」は、仕事で体を動かさないと運動不足になるからです。またパソコンの画面を長時間見るということも、さらにマイナスになると考えられます。
15.「1日に10時間以上寝る」という寝すぎは体調が悪いことが想像できます。さらに生活が不規則になり運動不足も重なります。
16.「緊張タイプである」は、ストレスを抱えやすいから、長生きしにくくなります。
17.「不幸せと思う」は、生活に満足できず、生きる意欲も低下するからです。
18.「制限速度オーバーでつかまったことがある」ということは、いらいらした欲求不満を表しているのでしょう。あるいは、スリルを求める性格かもしれません。いずれにしてもマイナス要素です。
19.「1日に1合意上の酒を飲む」のは、当然アルコールの害が出やすいからです。アルコールは毎日1合以内なら、健康のためにいいというのが通説です。
20.「喫煙量が多いほどマイナスになる」のは、いまや常識です。
21.「太りすぎ」は、高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病などの成人病を引き起こす原因になります。
・・・・以上。
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