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2014年11月28日08:31

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よい呼吸とよくない呼吸2


呼吸力は生命力

イライラする、腹が立つ、うつ状態になる・・・・これらはすべて生命の大敵です。
このように「腹が立ったときや、何かに緊張した時には腹式呼吸とする」、ということを知っているだけでも、ずいぶん人生は楽になります。

ヨガでは「心は、心をもって動かすことはできないが、呼吸を変えることにより心を支配できる」と教えています。

血圧を測る前に、数回深呼吸をするだけで血圧は10〜20�晴爾�ります。
ゆっくりと長く吐き続ける呼吸は、副交感神経が働いて血管を弛緩させ、精神の緊張をほぐし、心身をリラックスさせます。

ある医学者は「タバコを吸うと気持が落ち着くが、この落ち着きはタバコを使って深呼吸するからである」と言っています。

心臓病の権威である杏林大学医学部の石川恭三名誉教授は、深呼吸を1日100回行うと狭心症が予防できると述べています。

私の知人で腹式呼吸を続けて狭心症が治った人や不整脈が正常に戻った人がおります。

このような大切な呼吸であるのかかわらず、私たちが普段している呼吸は浅く、短く、さらに鼻での呼吸が充分にできず、口での呼吸をする人が増えております。

そのため大部分の人は胸だけしか使わない胸式呼吸となるため、肺の容積の10数%しか使われず、肺の大部分が休んでいることになります。

このような呼吸法では、肺の中に古い空気が80%以上残っているところへ、新しい空気が入るために、肺の酸素濃度はそれほど濃くならず、そのため体全体が酸欠の状態になっていると言えます。

これでは心身の健康が維持できるはずはありません。

1日数分、或いは数回でもお腹を使って肺全体に酸素を入れる腹式呼吸を行っていただきたいものです。

腹式呼吸は先ず、息を吐くことに意識を集中することが大切で、吐いて、吐いて、吐いて、お腹を引っ込めて一生懸命、息を吐き切ると、あとは意識しなくても、吐いた分だけ自然に息が入ってくるのです。

胸式呼吸と腹式呼吸では、1回に出入りする空気の量が次のように数倍違います。
胸式呼吸 → 500ミリリットル
腹式呼吸 → 2000ミリリットル

とくに体の中で脳は酸素を多量必要とし、わずか体重の2%しかない脳が、体全体の20%近い酸素を消費するために、普段の呼吸だけでは、脳は慢性的な酸欠、ガス欠の状態になります。

体内の酸素の必要度について、普通の筋肉細胞を1とすると、心臓の筋肉細胞はその5倍以上、脳の神経細胞は実に20倍以上の酸素を必要とします。

従って、浅い呼吸ばかりしていると、一番ダメージを受けるのは脳となります。当然、記憶力、集中力、思考能力に大きく影響を与えます。

次に心臓です。1日100回の深呼吸が狭心症を予防する理由が分ります。

食べ物から取った栄養素を体に必要なエネルギーにしていく力、これが酸素です。酸素不足は生命力を弱めることになるのです。

古代インドから呼吸は寿命を決めるものとして、次のように言われています。
「生き物は一生にできる呼吸の回数は決まっており、短い呼吸をたくさんするものは、短い年数しか生きられない。反対に、呼吸が長く回数が少ないものは、長い年数生きられる」。


呼吸機能老化とその予防
私たちの呼吸機能は20歳をピークに年とともに衰えます。

◆肺活量は1年毎に30�嫩祺爾靴泙后淵織丱海魑曚�人は倍ほど早く低下する)。
健康な成人男性の肺活量 3,000〜4,000 �奸�
健康な成人女性の肺活量 2,000〜3,000 ��

◆残気量(思い切り息を吐いても、吐ききれず肺の中に残る空気の量 )も1年毎に、20cc増えていきます。ということは10年経つと200cc、肺の中に軽量カップ1杯分の空気が余分にたまり、それだけ新鮮な空気が吸い込めなくなるわけです。

◆血液中の酸素の割合も60歳代になると、20歳代に比べ10%低くなります。

呼吸機能の低下は全身の細胞の酸欠状態をまねき、息切れ、疲れやすさ、ひては万病の引き金となります。

呼吸機能の低下は次の原因によります。

�’戮修里發里�老化する
古い風船のように、年とともに肺の縮み方が低下します。そのため肺の中の空気を吐ききれず、古い空気すなわち残気量がふえ、新鮮な空気を取り入れることが出来なくなります。
吐ききる力が弱くなるから、吸う量が少なくなる。 新鮮な空気を一杯取り入れることができなくなります。

��気管支が細くなる
呼吸によって取り入れた空気( = 酸素 )は気管から気管支を通して肺胞へ送られます。この肺胞から酸素が毛細血管に取り込まれ、全身に送られます。
この気管支を支えている軟骨が、年とともに硬く縮まり、そのため気管支が細くなって、肺胞に届く酸素の量がすくなくなります。

�9�、関節が動きにくくなる
肺は背骨、胸の前にある胸骨、肋骨などの骨で囲まれています。この骨が大きく上下に動くことで、肺を囲む空間が広がったり狭くなったりします。その結果、肺が大きく膨らんだり縮んだりします。
しかし年とともに関節が硬く動きにくくなり、骨の動きも小さくなるため、肺は大きく膨らむことが出来にくくなります。

�じ撞朸擇�弱くなる

呼吸筋とは呼吸するときに使う筋肉で、肋骨を持ち上げる斜角筋、肋骨の間にある肋間筋、肺の下にある横隔膜などがあります。この呼吸筋が伸び縮みすることで、肺が膨らんだり縮まったりして呼吸が出来ます。
しかし年とともに呼吸筋が弱くなるため、肺が大きく伸び縮みできなくなって呼吸機能が低下していきます。


腹式呼吸の効果
肺の老化自体は元へ戻すことは出来ません。しかし腹式呼吸によって、呼吸筋、骨、関節の動きをよくし、呼吸機能をよくすることが出来るのです。

胸式呼吸の場合は肺の上の方しか空気がいかず、肺全部を使った深い呼吸ができませんが、腹式呼吸は肺の上部、下部すべてを使って深く大きい呼吸を可能にします。

従って、体の全細胞に充分な酸素を供給されます。

70歳を超え気管支がつぶれてしまった人でも、腹式呼吸をすると気管支を広げることができ、肺に出し入れする空気の量を多くすることができます。


腹式呼吸によって大きく肺を動かすと、心筋梗塞や脳梗塞を予防します。
深い呼吸で肺胞が大きく膨らむと、肺胞の壁の細胞が刺激を受けプロスタグラシンという生理活性物資が作られます。このプロスタグラシンが血管に入って、血栓ができるのを防ぎます。

深い呼吸を繰り返すと高血圧を予防する効果があります。
プロスタグラジンという物質は血管を広げる働きをするので、血圧を下げます。また怒りのホルモンであるノルアドレナリンの分泌を抑える作用があります。

杏林大学医学部名誉教授の石川恭三医学博士は1日100回腹式呼吸をすれば、狭心症が防げると言われます。

★註:
腹式呼吸になれていない方は、普通の深呼吸でもOKです。



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