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2012年12月15日17:13

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昭和歌謡の良心 作詞家、山上路夫

何かと気忙しい年の瀬。つい、せかせかしがちだが、週末くらいはホッとするような曲を聴きたい。
そんな時は昭和歌謡ですよ!派手さはないが、心にじんわりする曲。そうだなぁ。選曲は「ベスト・オブ山上路夫」だ。

といっても山上路夫は歌手ではなく作詞家だ。名前は見たこと、聞いたことがあるのではないだろうか。
主に'60〜70年代に活躍した。
代表作は、「翼をください」「学生街の喫茶店」「ひなげしの花」「恋する夏の日」「瀬戸の花嫁」「ガンダーラ」・・・まだまだあるよるんるん

そう、山上路夫は数々の昭和歌謡の大ヒットを生み出した偉大なる作詞家なのだよ。
でも、例えば同じ作詞家でも、阿久悠とか松本隆なんかと比べると、どうも地味な印象があるかもしれない。

例えば、日本の作詞家別シングル曲売上ランキングで1位2位は阿久悠、松本隆両氏で、山上氏は10位だ。
(ちなみに、3位に秋元康が急上昇して松本隆を追い抜く勢いなんだけど、ああいうAKB商法で売れた数をカウントしていいのだろうか?どうも僕は認めたくないんだけどねたらーっ(汗)

まあ確かに山上氏の作品に派手さはないね。阿久悠が書いた山本リンダやピンクレディー、松本隆が書いた聖子やマッチみたいな曲は、ない。
でもねぇ、山上路夫の書く詞は深く長く心に残るものが多いんだよ。

「翼をください」なんか、元々は赤い鳥が歌ったシングルのB面だったんだけど、今では音楽の教科書に載るわサッカー日本代表の応援歌になるわのスタンダードソングだ。


「翼をください」(赤い鳥)’71 作詞:山上路夫、作曲・編曲:村井邦彦
これって、最初は歌詞が短縮バージョンだった。この赤い鳥バージョンにはないけど、後から2番に「♪今、富とか名誉ならばいらないけど〜」という歌詞が加わった。今、中学生等が歌っている合唱は、このバージョンだろう。

さて、彼の最初のヒット曲ってこれなんだね。


「世界はふたりのために」(佐良直美)’67 作詞:山上路夫、作曲・編曲:いずみたく
これも、元々は明治のCMソングだったのに歌詞を足して直美が歌ったら大ヒット。デビュー曲なのに、紅白にまで出て、そこから彼女は10年以上毎年出場。しかも途中から司会までやり始めたから、個人的に70年代の紅白ってこの人ばっかり出ていたイメージが強いあせあせ

んで、次のヒットがこれだ。

「夜明けのスキャット」(由紀さおり)’69 作詞:山上路夫、作曲:いずみたく、編曲:渋谷毅
ピンク・マルティーニとの共演など、今や世界の由紀さおりが歌う、これも(由紀さおり名義での)デビュー曲。イントロのスキャットの部分があまりにも有名だが、これも元々ラジオの深夜番組でスキャットの部分だけが使われていて、それに歌詞を足して歌ったのがヒットした。何か山上氏ってこういうの多いね。でも、甘美なメロディにすごく合った美しい歌詞だと思う。ちなみに、この曲のイントロってS&Gの「サウンド・オブ・サイレンス」のパクリだと言われることがあるけど、僕は違うと思うけどなぁ。長いスキャット部分を活かすためにこういうメロディをつけたんだと思うよ。

そんで、これもヒットした

「瀬戸の花嫁」(小柳ルミ子)’72 作詞:山上路夫、作曲:平尾昌晃、編曲:森岡賢一郎
この曲を書くにあたって「瀬戸の夕焼け」という詞と「峠の花嫁」という詞の2作を用意したらしい。で、作曲の平尾昌晃と、あーでもないこーでもないと詞を乗っけてみたけど、どうもしっくりこない。それで、いろいろ考えた挙句、この2作をくっつけてみたらどうだろうと、やってみたらピッタリ合ったんだって。
それで、できたのが「瀬戸の花嫁」 冗談のような本当の話し。
サザンの「勝手にシンドバット」もそうやって作ったんだよね(←ウソ)

小柳ルミコといえば、当時、同じ事務所なのに大きく人気をもっていかれた天地真理に激しく嫉妬してたらしいんだけどあせあせ(飛び散る汗)(先日、テレビで告白していた)
山上氏は真理ちゃんにも、多くの詞を提供してるね。

♪あなた〜を待つの〜 テニスコート〜の「恋する夏の日」を始めとして「虹をわたって」「ふたりの日曜日」「若葉のささやき」「恋人たちの港」…さわやかでドリーミーな歌詞は真理ちゃんにピッタリだったな。その中でも、僕はこれが好きだった。


「想い出のセレナーデ」(天地真理)’74 作詞: 山上路夫、作曲: 森田公一、編曲: 竜崎孝路

なんか女性の曲ばかり紹介してるけど、もちろん男性歌手にも提供している。
野口五郎には「甘い生活」や「私鉄沿線」など初期の名曲、井上順の「お世話になりました」GAROの「学生街の喫茶店」とか。
あと、これね。


「岬めぐり」(山本コウタローとウィークエンド)’74 作詞:山上路夫、作曲:山本厚太郎、編曲:瀬尾一三
赤い鳥もそうだけど、フォーク系の人の歌詞をよく書いてるね。依頼が多かったのかな。
これは詞先だったらしいけど、山本コウタローは歌詞を渡された時に、すぐにサビのメロディーが浮かんで、あっという間に曲を書けたらしい。
売れる曲によくあるエピソードだけど、山上氏自身も気に入ってる曲だとインタビューで言ってたな。メロディーは明るいのに歌詞が物悲しいところがいいんだって。

このほかにもアイドル系ではアグネス・チャンの「ひなげしの花」キャンディーズの「あなたに夢中」片平なぎさの「純愛」倉田まり子の「グラディエーション」など…
ありゃ、これ全部デビュー曲だな。う〜む、大事なデビュー曲をまかせられる『信頼の山上印』だったのかな。

デュエットだとKとブルンネンの「あの場所から」なんかもあるけど、これは朝倉理恵や柏原よしえがカバーしたほうが僕はイメージが強いな。

「あの場所から」(朝倉理恵)'73 作詞:山上路夫、作曲・編曲:筒美京平

あとはね〜、アニメや特撮もあって、「ウルトラマン80」や、アニメならこれ!


『ベルサイユのばら』主題歌「薔薇は美しく散る」(鈴木宏子)’79 作詞:山上路夫 - 作曲・編曲:馬飼野康二
珍しく耽美系(笑)な曲。馬飼野康二の曲・アレンジはあいかわらず派手です!^^;

そして、ドラマの主題歌なら誰もが知ってるこれですよ。


『水戸黄門』主題歌「ああ人生に涙あり」(里見浩太朗 伊吹吾朗)作詞:山上路夫、作曲:木下忠司
もしかしたら、彼の作品の中でいちばん有名かもしれない(笑)


いやぁ、久々に聴いたけどね、なんつうか、最初にも書いたけど、派手さはないけど日本の良心みたいなものが山上路夫の作品の中にはあるね。聴いててホッとするよ。しみじみ日本の歌謡曲があってよかったなあと思う。

んでは、最後はまた、由紀さおり。彼女の曲ってYou Tubeからすぐ削除されちゃうのよ。この曲もいつ削除されるかわからないから、あるうちにUPしちゃいますあせあせ

彼女の曲って特に初期はいい曲が多いんだけど、これもそのひとつ。
別れたあとも恋人を想う女性の視点が淡々と描かれていて、曲間に入る由紀さんのセリフも素敵だ。曲のアレンジもどことなくバカラック風で洗練されてるね。

こういう強力な歌が70年代の昭和歌謡にはごろごろあるから恐れ入るな。
そうそう、先日、テレビで藤井隆と松田聖子の対談があったんだけど、聖子の思い出の曲として、これが流れたのにはビックリした。意外なルーツだったな。


「生きがい」(由紀さおり)’70 作詞:山上路夫、作曲・編曲:渋谷穀

ああ、やっぱりこの曲が山上路夫の作品でいちばん好きかもしれないなハート


※追記 「生きがい」やっぱり速攻で削除されちゃいました・・・(^^;

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