mixiユーザー(id:37268987)

2012年05月26日21:10

1426 view

空が青いから 僕は泣きたくなるのさ

のっけから「ちびまる子ちゃん」の花輪クンみたいなセリフでスミマセンあせあせ(飛び散る汗)

5月は僕がいちばん好きな季節だ。空がとても青く、新緑がまぶしいほどに美しい。
暑くもなく寒くもなくすごしやすい。四季がある国ならではのありがたみを感じる。
フォト  フォト


こういう季節に思い出す曲というのがいくつかあって、タイトルに使ったこれはビートルズ好きならピンとくるかな。彼らの(実質上)最後のアルバム「アビイ・ロード」に収録されていた「ビコーズ」という曲の中の一節だ。


「BECAUSE」(THE BEATLES)作詞・作曲Lennon-McCartney

Because the sky is blue   空が青いから
It makes me cry       僕は泣きたくなる
Because the sky is blue   なぜって 空が青いから

ジョンが東洋的思想にハマっていた時代、彼の書く詩がどんどんシンプルになっていった頃の曲だ。禅問答のような詞は、その後ソロになってから「ラブ」という曲に発展していく。余計な言葉を一切排除した、研ぎ澄まされた歌詞はとても直接的だが同時に哲学的でもある。

まあそこまで難しく考えなくても、この曲はとてもいい。
空が青いから泣きたくなるという表現は、最初に僕がビートルズを聴き始めた中学生の時分にはわからなかったが、齢を重ねるうちに、なんだかいろいろな場面でやけに心に染み入るようになっていった。

日本のミュージシャンでもこの曲に影響を受けている人はいるだろう。
そういう発言をしているひとりが桑田佳祐だ。元々、デビュー時からビートルズ好きを公言している彼だが、ジョンが亡くなった翌年(1981年)、青土社から出た「音楽の手帖 ビートルズ」という本の中でこう書いている。
フォト

『世界が丸いから、僕にのしかかってくる。風が激しいから、僕の心も、吹かれる…
「ビコーズ」の体験。身に覚えがあるんだ。とてもよく、わかるんだ。
ジョンは東洋的だ。そしてそんなジョンがそんな声で歌うから、僕も泣けてくるんだ。』

後年、サザンのシングルとして2000年に「この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜」という曲を発表したが、これは桑田自身が「ビコーズ」に影響をうけて作った曲だと雑誌のインタビューで答えている。
で、この曲をUPしようかと思ったんだけど…がまん顔

フォト
知ってる人は知っていると思うけど、サザンの曲って管理体制(?)が非常に厳しいのかYou Tubeにはほとんど挙がらないんだよ。もちろんこの曲もない。
ミディアムテンポのいかにもサザンらしい、いい曲なんだけどね。残念。

その代りと言っちゃあなんだけど、歌謡曲に「青空」をテーマにしたこんな曲がある。


「ブルースカイブルー」(西城秀樹)作詞:阿久悠、作曲、編曲:馬飼野康二

それまでの『若い』『絶叫系』といったイメージから脱却するために『少年から大人にしてほしい』とヒデキのスタッフから依頼された阿久悠が書いた曲。
年上の女性との恋に破れた青年の昔の心の痛みを青空になぞらえて描いている名曲だが、これも後になって沁みたなぁ。

歌詞もいいが馬飼野さんの作曲・編曲もすばらしい。特に終盤、サビがリピートする箇所で「ラララ…」とコーラスが入ったところで一転し『♪青空よ心を伝えてよ』と違うメロディーで歌い、そのままフェードアウトしていく流れがとてもよくできている。
スケールの大きなこの曲、好きな人も多いんじゃないかな。

ヒデキは残念ながら昨年末、二度目の脳梗塞を起こしてリハビリを続けているが、今年の2月にディナーショーで一部復帰した。その際、椅子に座ったままの歌唱だったらしいが、最後の1曲で立ち上がって歌ったのがこの曲だったそうだ。
ヒデキにとっても思い入れのある曲なんじゃないだろうか。

ちなみに、僕はこの曲と次に紹介する曲は兄弟だと思っている。


「ラストシーン」(西城秀樹)作詞:阿久悠、作曲・編曲:三木たかし

兄弟というか、この2つの曲の主人公はいっしょなんじゃないかと思う。
この「ラストシーン」は年上の女性と別れた情景。そして何年後かに、それを回想しているのが「ブルースカイブルー」なんじゃないかと思うのだ。

この曲も「ブルースカイブルー」に負けない屈指の名曲。
特に三木たかしが書いた儚くせつないメロディーは岩崎宏美の「思秋期」と並ぶ、個人的に三木たかし作品の中で1位2位を争う楽曲だと思う。

もちろん、阿久悠のまるで70年代のフランス映画のような映像美を感じる詞もすばらしい。

♪あたたかい春のひざしの中で 熱があるように 僕はふるえてた

にぎやかな街の通りの中で 夢をみたように 僕は泣いていた

この曲って、最初に聴いたのが、小学6年の冬。夕方、雑貨屋兼ゲームセンターみたいな小さな店で遊んでいるときに有線で初めて聴いた。今でも覚えている。それくらい胸に残る歌だった。もしかして、歌謡曲を聴いて初めて泣きそうになった曲じゃないかと思う。

たぶん、ヒデキにしては今までにないタイプだという驚きと、やっぱりこのメロディーの美しさにインパクトを感じたんだと思う。今も、ヒデキの全楽曲の中で一番好きかもしれないな。

さて、最後に「青空」の曲をもう1曲。


「青空の翳り」(太田裕美)作詞:来生えつこ、作曲:濱田金吾、編曲:大村雅朗

79年のシングル。この前の「振り向けばイエスタディ」で松本隆―筒美京平コンビの路線が終了して、この曲から新しい作家が書いていくことになった。その第1弾になる曲なのだが、正直そんなに売れなかった。地味な印象だからだろうか。
でも、僕はこの曲が本当に好きで、イントロのピアノの音だけで心を持っていかれちゃう(笑)

さっきのヒデキの曲とは反対で、これは女性が別れた相手のことを想い出している歌。そしてその過去を吹っ切って新たな気持ちで旅立とうとしている。だけど見上げた初夏の青空があまりに爽やかすぎて、忘れかけた想いが心を揺らしている…といった内容。

まさに今の季節にぴったりな曲だね。

ところで、この曲を出した当時、彼女は「TVジョッキー」という番組に出演してこの曲を歌ったのだが、その時に共演していたサザンの桑田佳祐から「すてきな曲ですね」と声をかけられたらしい。太田裕美自身が印象的な出来事として後年、アルバムのライナーノーツに書いていた。
青空をみると悲しくなる…という内容が桑田に「Because」と同じ思いを思い出させたのか?それはわからないが興味深い話しである。

10 30

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する