あたたかい
香りがみちて
空から
花を播き散らす
少女の天使のてのひらが
雲のやうにやはらかに
覗いてゐた
おまへは僕に
もたれかかり
うつとりと
それを眺めてゐた
夜が来ても
小鳥がうたひ
朝が来れば
くさむらに
露の雫が光つて見えた
真珠や
滑らかな小石や
刃金のくさむらに
ふたりは
やさしい樹木のやうに
腕をからませ
をののいてゐた
吹きすぎる風の
ほほゑみに
撫でて行く
朝のしめつたその風の
さうして
一日(ひとひ)が
明けて行つた
暮れて行つた
おまへの瞳は
僕の瞳をうつし
そのなかに
もつと遠くの深い空や
昼でも見える星のちらつきが
こころよく
こよない調べを奏で
くりかへしてゐた
詩:立原道造『虹の輪』
絵:シヅク
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月曜日も雨の日も
それほど憂鬱じゃない
□自己紹介・雑談用トピック
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