アントン・ブルックナー(Anton Bruckner 1824-1896 オーストリア)の交響曲の中でも、特に第2番が好きだという人が集まるコミュニティです。
交響曲第2番ハ短調は、第1が初演された1868年に、すでに着手していましたが、第1番の不評のために自信を失い、作曲はなかなか進みませんでした。その後、1871年にロンドンで行ったオルガン演奏会の成功に気を取り直し、再びこの曲の作曲に取りかかり、翌72年に取り敢えず第1稿が完成しました。
その後1876年〜77年にかけて改訂がなされ第2稿が完成しました。この時期、第3交響曲の改訂も行われており、また記念碑的な大作、第5交響曲の作曲も続けられています。
第2稿は、第1稿を短縮した形となりました。特にフィナーレは大幅に短くなり、第1稿では2楽章スケルツォ、3楽章アダージョでしたが、第2稿では入れ替わり、短縮と改訂によって完成度が高くなりました。
この作品で、ブルックナーのトレードマークになる、いわゆる「ブルックナー開始」が、初めて登場します。「ブルックナー開始」とは、第1楽章が弦楽器のトレモロで開始されるもので、霧のような効果を持ち、そこから主題が浮かび上がってくるというものです。この手法はベートーヴェンの第9を手本にしたもので、緊張感と幻想味を生み出す効果があります。また全休止(ゲネラルパウゼ)も用いられるようになったことなどから、「休止交響曲」という異名もあります。
つい最近までこの曲には、第2稿を元にしたノヴァーク版第2稿と、それに第1稿からの素材を合わせたとされるハース版による演奏が主体で、曲自身の性格もあってあまり目だたず日の当たらない存在でしたが、数年前に今は亡きアイヒホルンが、新しく校訂されたばかりのキャラガン版1972・73年稿(第1稿)を録音して、一躍注目されるようになりました。
第1稿;1871年10月〜72年9月11日(キャラガン版1872稿、および同73年稿)
第2稿;1877年(ノヴァーク版第2稿、ハース版)
初演:1873年10月26、ブルックナー自らの指揮(第1稿)
初録音:1943年、ゲオルク・ルートヴィヒ・ヨッフム指揮リンツ・ブルックナー管弦楽団
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