Tonhalle Orchester Zürich

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詳細 2015年6月6日 21:23更新: チューリッヒ･トーンハレ管弦楽団　のコミュニティです。

同楽団の名録音、来日情報、ニュースなどなど、ご活用いただければと思います。

以下、楽団の歴史(Wikipedia等より借用)

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団設立のきっかけはワーグナーがドレスデン革命に荷担(革命は失敗に終わる)したことからスイスへの亡命を余儀なくされ、チューリッヒ近郊に住むようになった事である。
このことにより、チューリッヒ市民にオーケストラ設立の気運がもたらされ、市民の熱望に応える形で常設のオーケストラが1862年に創立されるが、楽員も少なく同好会的規模に止まったようである。
1878年、トーンハレ協会の設立に伴い、このオーケストラを母体として現在のチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団が創設される。設立当初の楽員はわずか33名でのスタートとなり、完全なフル編成のオーケストラに脱皮するまでにはしばらくの歳月を要する事になる。
初代指揮者はフリードリッヒ・ヘーガー。当時の録音が残ってるわけではないので、当時のトーンハレ管がどのような演奏をしていたのかは窺い知れないが、当時スイスに頻繁に滞在していたブラームスが、数度にわたって客演しているので一定のレベルにはあったものと類推される。
1895年、ブラームスを招き、現在本拠地としているコンサートホール、トーンハレの落成記念コンサートが行われた。ブラームスが自作の｢勝利の歌｣のタクトをとった後、初代指揮者のヘーガーによるベートーヴェンの第9交響曲が演奏され、第1回コンサートは成功裏に幕を閉じた。
さて、トーンハレの土台を築いたヘーガーの後任を託された第2代首席指揮者のフォルクマール・アンドレーエが1949年までトーンハレを率いている間に、ブルックナーなどの後期ロマン派作品がそのレパートリーに加わり、編成が拡大されてフル編成となったトーンハレはオーケストラとして一人立ちを遂げる事になる。その後、エーリッヒ・シュミット、ハンス・ロスバウトが短期間首席指揮者を務めた後、1965年にルドルフ・ケンペを首席指揮者に迎える。ケンペの誠実に作品と向き合う滋味溢れる芸風とその圧倒的名声で、オーケストラは大躍進を遂げ、ヨーロッパ有数のオーケストラの地位を確立する。このタッグの録音は残念ながらあまり遺されていないが、わずかに残されたブルックナーの第8交響曲などの録音は、10年間のトーンハレとケンペの共同作業が、大変実り豊かなものだった事の格好の例証であろう。
1967年から1971年まで、シャルル・デュトワがフランス系レパートリーの充実を目的にトーンハレに頻繁に客演している。デュトワはトーンハレの首席指揮者にはならず、その後モントリオール交響楽団に転出、トーンハレにはまたしてもドイツ人指揮者のゲルト・アルブレヒトが首席指揮者に就任する。その後ドイツ人でピアニスト出身の指揮者クリストフ・エッシェンバッハ、そして若杉弘、またもドイツ人のクラウス・ペーター・フロールといった指揮者の首席就任が続いた。日本人の若杉弘以外は歴代首席指揮者の全てがドイツ人ということで、オーケストラの国際化が進む中、トーンハレはアイデンティティーを堅守している昨今稀有なケースと言えるかも知れない。つまり、スイス・ロマンド管弦楽団がスイスのフランス語地域のオーケストラである一方、トーンハレはドイツ語地域の中心を占めるオーケストラであるというアイデンティティーを守る事を主眼に置いた首席指揮者の選択をして来たといえるだろう。
その意味では1995年に就任した現在の音楽監督、アメリカ人のディヴィッド・ジンマンを迎えた事はトーンハレにとって画期的な人事といってもいいかも知れない。ジンマンの就任によってトーンハレのアルテ・ノヴァ・レーヴェルへの録音に火がつく。ベーレンライター版に基づくベートーヴェン交響曲全集はクラシック・ファンの大きな注目を浴び、リヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲全集やモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集、オネゲルの管弦楽曲集などの録音が多くの人に衝撃を与えた事は記憶に新しい。今後も目が離せない。