slowmotion

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詳細 2011年11月10日 03:01更新: 2008/06/21(SAT)
SLOWMOTION
@LIQUID LOFT(LIQUIDROOM 2F)

24:00 start

Entrance Fee:
2,500yen ( + 1Drink)
2,000yen ( + 1Drink) <<< with Flyer

DJz:
MINODA
MOODMAN
SPORTS-KOIDE

Sound System:
MONSTRO STEREO
http://www.monstrostereo.com/
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3369776

LIQUIDROOM 03-5464-0800
www.liquidroom.net

昔々、モジュールがある場所にケイヴというクラブがありました。そこで行われていたライオットというイベントにムードマンとＤＪ3Ｅが出ていたのですが、お互いにハウスばっかりかけていて、なんか、似ているねということになり、あっという間に、一緒にパーティーをやることになりました。お婆さんが川に洗濯に行っているあいだの出来事でした。その頃は、どっちを見てもテクノばかりだったので、ヘンなハウスをかけるＤＪはそう多くはなかったのですが、いつのまにかそのパーティーにはゲンイチとかヨーグルトも加わり、ＤＪミノダがオーガナイズするスローモーションが始まったのです。日露戦争よりはだいぶ後の出来事です。スローモーションはこうしてマニアック・ラヴの裏メニューとして、少しは人を集めましたが、すぐにコケてしまい、5年ほど冬眠期間に入ります。起こしてくれたのはスポーツ・コイデと朝倉ちゃんでした。彼らは、なんと、5年前に少ししかいなかったお客の生き残りだったのです。

スポーツ・コイデと朝倉ちゃんは、どんなヴィジョンがあったのか知りませんが、あのガラガラだったスローモーションを再開させるために、まずはDJたちを集めて呑み会を開きました。そして、酒の勢いで本当にスローモーションは再スタートを切ることになったのです。ライヴドアが急成長を続けていた頃の話です。復活を遂げたスローモーションは、なぜか木曜日から金曜日に格上げされて、当日は雨だったにもかかわらず、いきなりドド～ンと300人を集めました。5年前には最高でも99人しか集められなかったのに、一気に3倍です。スポーツ・コイデと朝倉ちゃんが株券を発行していたら、間違いなく大儲けだったでしょう。そして、すべては順調に進むかに見えました。ところが、ハリー・ポッターでもないのに大ピンチです。マニアック・ラヴが年末には閉店するというのです。閉店というのは、店がなくなってしまうことです。レ・ミゼラブル。ああ、無情。その時でした。桜井くんが現れたのは。

桜井くんは謎の人物です。メタモルフォーゼやロウ・ライフの話をしていると「あー、オレも借金してえー」と、ワケのわからない苦悩をほとばしらせ、その勢いに押されてスロー・モーションもモジュールで続行することになりました。そうです、なくなりそうでなくならないのです。スロー・モーションは巨人軍のように不滅です。仏滅ではありません。７０年代風に表記するならば、フ・メ・ツ、です。ところが、場所が変わった途端にヨーグルトもムードマンもなぜかテクノをかけたがります。BPMがどんどん早くなっていくのです。どこがスローモーションなのでしょう。つられてほかのDJもついつい早くなり勝ちです。しまいにはBPM140近いです。早くなったスローモーション。それはまるでクアトロの横にあるビルの地下でうどん屋が出している「ホット冷やし」というメニューのようではありませんか。石野卓球も思わず驚いて食べてしまった「ホット冷やし」。スローモーションはいま、その境地に近づいているのです。そんな時でした…（続く)

三田格