S t e p h e n K o v a c e v i c h
[スティーヴン・コヴァセヴィッチ]
アメリカ合衆国出身のイギリスのピアニスト。カリフォルニア州出身。
以前はスティーヴン・ビショップ Stephen Bishopもしくはビショップ=コワセヴィチと名乗っていた。父親はクロアチア人。母親はイタリア系アメリカ人とも、クロアチア系アメリカ人とも言われる。
11歳のときサンフランシスコで神童としてデビュー。18歳でロンドンに渡り、マイラ・ヘスに入門、これ以降はイギリスに滞在している。
ベートーヴェンやシューベルト・ブラームスのようなドイツ・ロマン派音楽の解釈に定評があるが、スラヴ系・ハンガリー系の音楽にも親近感を表明しており、中でもショパンやラフマニノフ、プロコフィエフ、バルトークを得意としている。
また、ドビュッシーやストラヴィンスキー、ベルクなどの20世紀音楽もレパートリーとしており、リチャード・ロドニー・ベネットからは協奏曲を献呈されている。
ソリストとしての活動のほか、協奏曲や室内楽の演奏・録音でも評価が高い。1972年に始めて来日して以来、頻繁に日本で演奏旅行を行なっており、とりわけ1990年代後半には例年のように来日し、得意のベートーヴェンやブラームスを中心とするプログラムを聞かせた。
ピアノ演奏のほかに指揮活動にも取り組んでいる。熱狂的なテニス愛好者としても有名。マルタ・アルゲリッチとの間にもうけた娘ステファニーは写真家。
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