1949年ナゴルノ・カラバフ共和国に生まれる。1967年にモスクワに行き、歴史学と美術を学ぶ。学業修了後、1年間助監督と映画評論の仕事に就く。1978年、ソ連邦から西ベルリンに移住。過去20年間にわたりドイツで製作活動を行う。国際映画祭にて数々の賞を受賞。
1984年 『The Bear』
1988年 『コミタス』
1992年 『アヴェティック』
1998年 『Parajanov』
2001年 『On the Old Roman Road』
監督の言葉
帝国の崩壊後に到来するのはなにか?
それは誰にとっても周知の事実。だがひとつだけ予測のつかないことがある。それは、破壊と離散と屈辱、戦争による社会的混乱と貧困にも関わらず、裏切りや生活の基盤全ての全面的破壊にも関わらず、音楽は鳴り響きつづけるということだ。そしてあの響きかた。 高く、高く、人間の苦難と悲哀を越えて。 音楽は毎日の生活において経験されてゆく精神のかたちであり、自ら立ち上がり、運動し、見棄てられた者たちや最後の希望さえも失ってしまった者たちの中に希望を揺り起こす。
困ったときには