路地とは、建物と建物の間にできた狭い道。表通りには面していないところ。そして煩悩の離れた境地。
ただ目に映せば、そこはただ妖しく、ただ狭く、ただ暗い。都会の幻影に影を落とす。
でもそこに一歩踏み入れた瞬間、胸の鼓動は高まり、親しみと共に甦る喪失感、それらを凌駕する安らぎ。
始めてきたのに懐かしい
路地は似る
路地無き街並みは整然としすぎていて、清潔で生気のかけらも感じられない。
区画整理は残像も残さず、街の温度を奪う。
僕は意味も無くぶらぶらして、路地や路地裏さえあればひょいっと入っていきます。そして行き先など決めず、建物から差し込む陽射しと、先に見える小さな景色を頼りにして一歩一歩踏みしめていきます。
そして、立ち尽くし視覚や写真に路地を焼きつけます。
都市化の波が否応なしに路地を飲み込んでいる昨今。
生涯まだ見ぬ路地にどれだけ出逢えるかわかりません。
そういうわけで、もしよかったら自分の気に入った路地や道を共有しませんか。写真など撮って見せてくれたら、とてもうれしいです。大好きで、そしてなにより大切な一枚お待ちしています。できるだけ多くの路地や道に出逢うことができれば幸いです。路地や道に興味がなく色めき立たないという人も、ずっと見ていれば、路地や道が違う角度で迫ってくるかも知れません。
路地や道に着目することで、自分の街を自分の体で生きたくなるのかも知れませんね。
『街は路地が影となりにき』
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