ブラックコンテンポラリー系のシンガーとして知られるLeon Bryant。吸着力のある声と、ゴスペル仕込みの力強いヴォーカルスタイルが魅力のLeonは、歌だけでなく、ピアニストとしてもかなりの腕前を秘めている。アルバムLeon Bryantでは、彼がソリストとしてフューチャーされるSomething Moreというインストを収録しているほど、際立っている。そんな中で、Can Iと、Come And Get Itは素晴らしい出来栄え。ドラマティックな曲調に加え、Leonのこの上ない表現力で見事に歌いこなしている。そして何より熱い思いがヒシヒシと伝わってくる。この二曲に関しては歌い方や、表現力の似ているJames Ingramもここまでは聞かせられないと思う。