山名文夫 (ヤマナアヤオ)
1897〜1980 [日本]
1897年、広島市に生まれる。 中学生の頃から竹久夢二に憧れ、夢中で模写にふけったという。 また同じ頃、イギリスの挿絵画家ビアズリーの作品にもショックを受けている。 本画や詩、和歌、刻印など、芸術的才能に恵まれた兄がおり、 強く影響を受けたと思われる。 中学校(現高等学校)卒業後は、大阪の赤松麟作(あかまつりんさく)洋画研究所で 油絵を学んだ。 29歳の時、プラトンの東京進出にともない上京。 雑誌の表紙デザインや挿絵、化粧品広告などに携わる経験を持ち 昭和4年に資生堂にて、その才能の熟成と発揮をする重要な場なる。 街が華やかに活気を帯びてきた1920年代。 時代の象徴とも言えるモダン・ガールを独自のタッチで描いて脚光を浴びたデザイナ ーとして、彼が表現する装飾的で美しい女性像は、繊細で官能的。 その作風から「デザイン詩人」とも呼ばれました。 現在の花椿のマークはあまりにも有名だが、今の形になるまでに 大正7年ころからあった原型が、昭和49年にようやく山名の手によって完成されています。 その後、資生堂を出たり入ったりしていたが、戦争のため退社。 1955年(昭和30)頃は、 スーパーマーケット紀ノ国屋の包装紙やロゴデザインに携わる。 1965年(昭和40)に日本デザイナー学院開校、学院長となる。 多摩美術大学も講師として定年まで勤め上げたが、山名はかつての教 え子に囲まれて杯を手にする時、多摩美術大学での20年の意味深さを感じ、誰にとも なく乾杯する人だったようです。。 1980年(昭和55) 東京にて永眠。 享年83歳。 没後日本宣伝クラブに「山名賞」が設けられ、第一回受賞者は永井一正さんでした。
(ユトレヒトより)
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