正式名称は、الجمهورية الجزائرية الديمقراطية الشعبية (ラテン文字転写 : al-Jumhūrīya al-Jazā'irīya al-Dīmuqrātīya al-Shacbīya; アル=ジュムフーリーヤ・アル=ジャザーイリーヤ・アッ=ディームクラーティーヤ・アッ=シャ~アビーヤ)。通称はジャザーイル الجزائر (al-Jazā'ir)。
フランス語表記は、République Démocratique et Populaire d'Algérie。
公式の英語表記は、People's Democratic Republic of Algeria 。略称、Algeria 。
日本語表記は、アルジェリア民主人民共和国。通称、アルジェリア。
アラビア語名のジャザーイルは、首都アルジェのアラビア語名と同じで、「アルジェを都とする国」といったような意味合いである。英語名など欧米諸言語や日本語の国名はアルジェリアは、ジャザーイルに定冠詞のアルがついたアル=ジャザーイルが転訛した Alger に地名語尾の -ia を付してつくられた。ジャザーイルの原義はカタールのテレビ局「アルジャズィーラ」のジャズィーラ(「島」)の複数形で、「島々」を意味する。
[編集]
歴史
紀元前にはヌミディアが栄え、ポエニ戦争、ユグルタ戦争を経てローマ帝国の属州となる。その後ウマイヤ朝などアラブ人イスラム勢力の支配を受けるがある程度の自治は保ち続ける。16世紀には海賊バルバロッサがアルジェを根拠地とするが、オスマン帝国の宗主権を受け入れる。
1830年 フランス、アルジェ占領
1871年 フランス、全アルジェリアを支配
1954年 アルジェリア戦争
1962年 独立
1965年に軍事クーデタが起き、1989年に憲法が改正されるまでまで独裁が続いた。1991年の選挙でイスラム原理主義の政党が圧勝すると軍によるクーデタがおき、選挙結果は事実上無効になった。これにより1992年以降イスラム原理主義過激派によるテロが活発化し、国内情勢は不安定化した。最近は沈静化しつつあるものの、北部や東部では今もサラフィスト布教聖戦集団などによるテロが頻発し、犠牲者が多数出ている。