「マンハッタン少年日記」
ジム・キャロル作、梅沢葉子訳(晶文社)
ジム・キャロル作の自伝的青春小説。
レオナルド・ディカプリオ初主演作「バスケットボール・ダイアリーズ」の原作で、映画がきっかけで知った方もいると思います。
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ぼくの日記の中には偉大なヒーローがいる。
それは、ほんとうにクレイジーなこのニューヨークの街さ−少年バスケットボールのスター・プレイヤー、ジムは、ドラッグ中毒。ヘロインを買うためだったら何でもする。かっぱらい、強盗、ホモ売春。それでとうとう少年院送り。60年代ニューヨークの袋小路で、少年ジムの出会ったありとあらゆる出来事が、いまここに生き生きとよみがえる。ジム・キャロル13歳から16歳までの日記。
ジム・キャロル 1950年ニューヨーク生まれ。詩人でロックンローラー。22歳のとき出版した3番目の詩集がピューリッツァ賞にノミネートされる。その後ヘロイン中毒の治療のため、山中にひとり籠もって療養生活を送る。1980年に偶然のきっかけからロックン・ローラーとしてデヴュー。1967年にこの日記がはじめて雑誌に掲載されたとき、J・ケルアックは次のような賛辞を送った。「わずか13歳で、今の文壇で活躍している89%以上の作家たちよりも質の高い散文を書いている」
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「マンハッタン少年日記」あるいはジム・キャロルのファン、集まれ!