特発性(とくはつせい)過眠症とは、夜間に十分な睡眠をとっているにもかかわらず、日中に耐え難い過剰な眠気が長時間出現し、
睡眠中の無呼吸などの明らかな原因や、ナルコレプシーなどの特定の疾患にみられる徴候を欠く過眠症です。
病態生理については、十分な解明が進んでいません。
また、罹患率が低く、周囲からの理解を得るのが難しい場合が多いです。
せめて、同じ症状を抱える人同士だけでも悩みを理解できる場になれば、幸いです。
コミュニティ内では、特にルールは設けません。
最低限のマナーだけ守っていただければ、あとはご自由にどうぞ。
《特発性過眠症の特徴》
・ほぼ毎日、日中の過剰な眠気が出現する。
・夜間の主要睡眠は、正常範囲か、やや延長している。(6時間〜10時間)
・ナルコレプシーと異なり、日中の居眠りや昼寝による眠気の軽減は期待できない。
・覚醒後の錯乱状態(睡眠酩酊)がみられることが多く、目覚まし時計だけでは覚醒することができない。
・睡眠酩酊にともなって、片頭痛、起立性低血圧、レイノー症状など、自律神経系の機能不全がみられることが多い。
・通常25歳以前に発症し、病状は安定し、長期間持続することが多い。
・職場や学校での能力低下、低収入、失業など、社会的な問題を引き起こす場合もある。
《特発性過眠症の診断》
診断では、終夜睡眠PSGを行い、無呼吸、低呼吸、周期性四肢運動(PLMs)、頻回の覚醒など、過眠の原因となる所見がないこと、
6時間以上の睡眠をとった翌日の反復入眠潜時測定検査(MSLT)で、平均入眠潜時が8分未満、かつ、入眠期REM期(SOREMP)出現が2回未満であることの確認が必要である。
【参考文献】
田ヶ谷浩邦:睡眠医療 Vol.2 No.2,(株)ライフ・サイエンス,P.165-170,2008
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