【内容】
この恋は、甘い地獄。
彼女は天使とは限らない。
幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効を迎える。僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた――。
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる――。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に堕ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか? 渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた……。
緊迫のカウントダウン。衝撃のラストシーン。
横浜を舞台にし、不倫を軸に置いた作品で、東野の新境地といえる作品である。サザンオールスターズの『LOVE AFFAIR 〜秘密のデート〜』に感化されて書いた作品でもあるため、ところどころ歌詞に沿った話が出てくる。
【著者】
東野圭吾
1958年2月4日、大阪府生まれ。大阪府立大工学部卒業。1985年、『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。1999年『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞。2006年『容疑者Xの献身』で直木賞受賞。その他には『殺人の門』 『探偵倶楽部』『さまよう刃』『片想い』『幻夜』など。『レイクサイド』『手紙』など映画化された作品も多い。
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困ったときには