東日本大震災において多くの大切な写真が津波によって流されてしまいました。
岩沼市では旧勤労青少年ホームから隣の市民体育センターに新たに場所を変え、
津波で流された拾得物(写真を中心とし他にも、位牌、卒業アルバム、賞状、ネガフィルム、ハガキ、母子手帳、ランドセルなど個人の思い出詰まったもの)の展示を現在行っています。
現在では約900人(家族)以上の方の元へお返しすることができました。
また拾得物も日々こちらに届いています。
写真一枚でも、また見つけていただいた方にもさらに一枚でも多く手元に戻ってもらえるように、この場所があることを伝えていけたらと思います。
同時にこちらの展示場は8月31日を持ちまして、閉鎖が決定されました。
閉鎖後の市の対応はまだ未定の状態ですので、今後見つけにくくなる状況も十分考えられますので、もしお探したの方で行かれていない方がいましたらぜひ早めに足を運んでください。
岩沼市拾得物展示場 -おもいで再開ひろば-
8月31日(水)をもって閉鎖します
展示場所:岩沼市市民体育センター
展示時間:午前9時〜午後5時 期間中は毎日開設しています
またここは全国から集っていただいたボランティアのみなさんが活動の支えになっています。
それぞれ想いを持って来ていただいた全国のボランティアのみなさん、そのなかで想いを残したまま戻らなければならない方もたくさんいました。
そこで、ここではそんなご協力いただいたボランティアのみなさん、現在ご協力いただいているボランティアのみなさん、これから参加してみたいボランティアのみなさんへも情報発信できる場所にできたらと思っています。
なお、こちらは一般市民のボランティアが立ち上げたコミュニティになっています。
現状をなるべくお伝えしたいとは思っていますが、詳しい内容や正確な情報が知りたい場合などは岩沼市にお問い合わせいただけたらと思います。
http://
0223-22-1111(岩沼市災害対策本部)
ここのボランティアには本当にたくさんの全国の方がきてくれています。
出会ったみなさん、
北海道、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、東京、千葉、神奈川、富山、長野、静岡、愛知、岐阜、三重、大阪、和歌山、広島、山口、高知、福岡、熊本、宮崎
本当にありがとうございます!
過去のボランティア活動報告書での感想のなかに心に残る言葉がたくさん詰まっていたので、載せさせてください。
“写真の大切さを改めて知った”
“写真などを復旧することが、被災者の人たちにとって大切であることがよくわかった”
“思い出の品をキレイにし、持ち主に持って帰っていただくのを見ると、とても嬉しかった”
“震災ボランティアで、こういう業務がある事を初めて知った。犠牲者は万単位の人数でいるが、その一人一人に人生の物語(ストーリー)があると再確認出来、とても貴重な体験となった”
“思い出を残す、復元することの大切さが身に染みました。生きる希望になることもあるようですね”
“スタッフの人から気持ちのゆとりを感じ、私達もゆとりをもって優しい気持ちでボランティアできました。もっといたいと思いました”
“写真や文集を見ていて、泣けてきました”
“すでにボロボロになってしまっている写真もとても大切な物だという事を心から実感しました。見つかった人がいると嬉しい気持ちになりました。今まで活動されている方に感謝です”
“拾得物展示場での被災者の方々との対応は生々しい被災状況を聞くことが多く、つらい面あったが、その反面、写真を発見されてそのエピソードを語られ、嬉しそうに袋いっぱいに持って帰られる姿は感無量”
“被災者同士が話せる社交場のような感じもうけた”
“泥だらけの写真を見て思わず涙が出そうになりました。少しでもきれいになるように、一人でも多くの人の元に戻せるように心を込めてきれいにしました”
“お金では絶対に買うことのできないそれぞれの想い出のお手伝いができ、感謝しています。また手伝わせてください”
“私も久しぶりに実家に帰ってきて、自分の小さな頃の写真を見返して、自分の家も津波に襲われたらていたら‥と想像したりすると、切なくなります。が、人が尋ねてこられて、見つかった時はうれしいですね”
“持ち主の方に写真やアルバムがかえることを祈って作業しました”
私たちは今、ひとつです