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19世紀、ドイツロマン派の画家、カスパー・デヴィット・フリードリヒ(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ)。
過去の様式や類型や主題に拘らず、宇宙と自然と人間がある均衡を保つその一瞬を捉える。
「神的なものは至るところに、一粒の砂の中にもある」
「あなたは私を伴おうとしておられる。しかし、あなたのお気に召しているような私という人間は、あなたと同行しないでしょう。私は自然を完全に見つめ、感ずるために、一人でとどまり、自分が一人であることを知らねばならないのです。私は、私があるところのものであるために、私を取り囲むものに献身し、私の雲や岩と一つにならねばならないのです」
そして、彼の作品からは、”濃厚な死のイメージ”が漂う。
「問いがしばしば私に向けられる、なぜ君は絵画の対象にかくもしばしば死、無常、墓を選ぶのかと。いつか永遠にいきるために、人はしばしば死に身を委ねなければならないのだ」
天と地の調和と均衡。死と生の狭間。
そして死からの再生を祈り。
”廃墟エデルナ”(1825年)はタルコフスキーの”ノスタルジア”に出てくる、かの有名なラストシーンに酷似している。
「君たちは私を人間嫌いという。私が人間社会を避けるがゆえに。それは思い違いだ。私は社会を愛している。ただ人間を憎まないために、私は交わりを絶たねばならないのだ」