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『シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略』
著者:レイチェル・ボッツマン,ルー・ロジャース 監修: 小林 弘人,翻訳: 関 美和
日本放送出版協会 / 単行本 / 2010-12-16
-目次-
パート1 新しいシェアが生まれるまで
第一章 もうたくさんだ
第二章 ハイパー消費の時代
第三章 「私」世代から「みんな」世代へ
パート2 グランズウェル
第四章 コラボ消費の登場
第五章 所有よりもすばらしい──プロダクト=サービス・システム
第六章 因果応報──再分配市場
第七章 みんな一緒──コラボ的ライフスタイル
パート3 何が起こるか?
第八章 コラボ・デザイン
第九章 コミュニティはブランドだ
第十章 シェアの進化
日本語版解説 小林弘人
内容紹介
<所有する>から<利用する→SHARE>へ
車や自転車、工具のシェアからモノのリサイクル、リユース、そして、お金や空間やスキルのシェアまで、インターネットとソーシャルネットワークによって今、かつてない多様なシェアビジネスが始まっている。大規模なコラボレーションとコミュニティが生みだすフェイスブック時代の新しい〈シェアリング・エコノミー〉が、21世紀の社会と経済のルールを変えていく!
<無料>経済に続く 新しいビジネスチャンスを示唆
出版社からのコメント
ベストセラー『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』が提示した<無料>経済に続く、デジタル革命による新ビジネスモデル、<共有>経済の可能性に迫る一冊。
著者について
■[著者]レイチェル・ボッツマン Rachel Botsman
ビジネス・コンサルタント。最新のインターネットとテクノロジーを通したコラボレーションやシェアの可能性と、それによってビジネスや消費、そして人々の生き方がどのように変化するかについて、各地でコンサルタントや執筆、講演を行っている。オックスフォード大学で美術の学位を優秀な成績で修得後、ハーヴァード大学の大学院課程に学ぶ。現在、ブランド力、イノベーション、サスティナビリティといった分野を横断する形で、世界中の企業のコンサルティングを行っている。ウィリアム J. クリントン財団の前理事長。イギリス、アメリカ、アジア、オーストラリアで活躍。
■[著者]ルー・ロジャース Roo Rogers
アントレプレナー。ニューヨークのベンチャー会社Redscout Ventures代表取締役。起業家として現在OZOlab, OZOcar, Drive Thru Pictures, UNITYTV, Wenite の5つのスタートアップ企業を成功させる。企業戦略およびベンチャーキャピタルの専門家であり、同時にメディア、運輸、飲料といった消費セクターでも活躍。コロンビア大学文学士号を、ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジで経済学修士を取得。現在はニューヨーク在住。
■[監修・解説]小林弘人 Hiroto Kobayashi
株式会社インフォバーンCEO。1994年ワイアード誌の日本版を創刊して編集長を務める。98年に株式会社インフォバーンを設立し、月刊『サイゾー』を創刊。06年には全米で著名なブログメディアの「ギズモード」の日本版を立ち上げるなど、ITメディア界の仕掛け人として多方面で活躍。著書に『新世紀メディア論──新聞・雑誌が死ぬ前に』(バジリコ)、監修・解説にクリス・アンダーソン著『フリー──〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(NHK出版)がある。2010年4月より東京大
学大学院情報学環で非常勤講師を務める。
■[訳者紹介]関 美和 Miwa Seki
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーヴァード・ビジネススクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。現在は、ベビーシッター会社のメイ・コーポレーション代表取締役。ダイヤモンド・ハーヴァード・ビジネス・レビュー誌などの翻訳を行う。主な翻訳書に、ハワード・ビーハー/ジャネット・ゴールドシュタイン著『スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則』(日本経済新聞社)、デビッド・マギー著『ジェフ・イメルト──GEの変わりつづける経営』(英治出版)がある。
「所有する」から
「利用する」「シェアする」
「シェアリング・エコノミー」の最先端。
あらゆる物件がシェアできるP2P市場、エアビーアンドビー・ドットコム事例。
「コラボ消費の二一世紀には、評判や、属するコミュニティ、何にア
クセスできるか、どうシェアするか、また何を手放すかが、人を定
義するだろう」
「同じような目的をもつ人たちが集まり、時間や空間、技術やお金と
いった、目に見えにくい資産を共有する──これがコラボ的ライフ
スタイルモデルだ」
「コラボ消費のさまざまな例を見てゆくと、どのサービスにも、その
根底に四つの大切な原則があることがわかる──それは、「クリテ
ィカル・マスの存在」「余剰キャパシティの活用」「共有資源の尊
重」、そして「他者との信頼」だ」
「コミュニティのために役立つことをすれば、それによって自分の社
会的な価値が高まることを、私たちはデジタルな経験をとおして学
びつつある」