2010年1月、いわゆる高校無償化法案が閣議決定されました。これにより、同年4月から公立高校が無償化されると共に、私立高校や、外国人学校等を含めた「高校と同等」と見なされる各種学校の生徒に支援がなされることが決定しました。
しかし同年2月、中井洽拉致問題担当相(当時)が拉致問題を理由に朝鮮学校を無償化対象から外すように川端達夫文科相(同)に要請。
その後この問題は二転三転。与党内でも賛成論・反対論・慎重論が入り乱れましたが、次第に朝鮮学校も対象へという流れになり、一応この問題は一件落着かと思われました。
しかし11月23日、北朝鮮が延坪島沖で軍事演習を行っていた韓国軍を砲撃、民間人を含む死傷者を出します。これを受けた菅直人総理は翌24日、高木義明文科相に対し、朝鮮学校無償化手続きの停止を指示。問題は暗礁に乗り上げました。
そもそも高校無償化法案の目的に照らすならば、朝鮮学校がその対象に含まれるのは当然であり、それを除外する合理的理由はありません。それにも関わらず除外賛成論が根強いのはなぜか。その根底には朝鮮学校、ひいては在日コリアンに対する無知や偏見、誤解があります。
この問題―これは単に朝鮮学校に関する問題というだけでなく、日本人の、日本という国のあり方が問われる問題でもあります―をどう考えるべきか。このコミュではそれについて考えていきたいとおもいます。
・朝鮮学校無償化問題FAQ
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↑ネットなどでよく言われている誤解や否定論を取り上げています。