特に何かやるコミュではありません。詭弁・虚偽論理・誤謬について語るコミュです(狭っっ)
■詭弁■
http://
詭弁(きべん、sophism)とは、主に説得を目的として、命題の証明の際に、実際には誤りである論理展開が用いられている推論。日本では「詭」が漢字制限により当用漢字・常用漢字に含まれないため、新聞などでは奇弁、論理学などでは危弁と書かれることもある。
▼概要▼
日本語で日常的に使われる「詭弁」は、誤りである論理展開を故意に用いて、発言者に都合良く導き出された結論、およびその論理の過程を指す。発言者の「欺く意志」があってこその「詭弁」であり、必ずしも意図的にではなく導かれる「誤謬」とは区別される。
英語の"sophism"はもう少し意味が広く、形式論理の誤りや、(早とちりも含んだ)論理的飛躍も含まれる。否定的なニュアンスである事は日本語の『詭弁』と同じでも、発言者の不誠実さは定義に関係無い。
詭弁には、論理展開が明らかに誤っている場合もあれば一見正しいように見える場合もある。そして論理展開が正しいように見える場合、論理的には違反しており、誤った結論でも説得力が増してしまう。協働関係や社会的合意においては、論理的推論の整合性よりも話者が対象とする聞き手や大衆に対しての言説上の説得(説明)力がしばしば効果的であり、このため、説得や交渉、プロパガンダやマインドコントロールのテクニックとして用いられることがある。
■誤謬■
http://
論理学における誤謬(ごびゅう、英:logical fallacy)は、論証の過程に論理的または形式的な明らかな瑕疵があり、その論証が全体として妥当でないこと。論証において、誤謬には「形式的」なものと「非形式的」なものがある。
アリストテレスのころから、非形式的誤謬はその間違いの根源がどこにあるかによっていくつかに分類されてきた。「関連性の誤謬」、「推論に関する誤謬」、「曖昧さによる誤謬」などがある。同様の誤謬の分類は議論学によってももたらされている。議論学では、論証(論争)は合意を形成するための個人間の対話プロトコルとみなされる。このプロトコルには守るべきルールがあり、それを破ったときに誤謬が生まれる。以下に挙げる誤謬の多くは、このような意味で理解可能である。
個々の論証における誤謬を認識することは難しい。というのも、修辞技法的パターンによって表明間の論理的つながりが分かりにくくなっていることが多いためである。誤謬は、対話者の感情や知性や心理的弱さにつけこむ。論理的誤謬をよく知ることで、そのような状況に陥る可能性が減るのである。誤謬は相手に影響を与えたり信念を変えさせたりすることを目的としてコミュニケーションの技法として利用されることが多い(詭弁)。マスメディアに見られる例は、プロパガンダ、広告、政治、ニュース番組での意見表明などがあるが、それだけに限定されるものではない。
▼形式的誤謬▼
論理学において、「形式的誤謬」 (formal fallacy) あるいは「論理的誤謬」 (logical fallacy) とは、推論パターンが常にまたはほとんどの場合に間違っているものをいう。これは論証の構造そのものに瑕疵があるために、論証全体として妥当性がなくなることを意味する。一方、非形式的誤謬は形式的には妥当だが、前提が偽であるために全体として偽となるものをいう。
誤謬という用語は、問題が形式にあるか否かに関わらず、問題のある論証全般を意味することが多い。
演繹的主張に形式的誤謬があっても、その前提や結論が間違っているとは言えない。どちらも真であったとしても、結論と前提の論理的関係に問題があるため、論証全体としては誤謬とされる。演繹的でない主張であっても形式的誤謬が内在することはありうる。例えば、帰納的主張に確率や因果の原理を間違って適用することも形式的誤謬に数えられる。
▼非形式的誤謬▼
非形式論理学において、「非形式的誤謬」 (informal fallacy) とは、論証における推論に何らかの間違いのある論証パターンを指す。形式的誤謬のように数理論理学的に論理式で表せる誤謬ではなく、自然言語による妥当に見える推論に非形式的誤謬は存在する。演繹における非形式的誤謬は妥当な形式でも言外の前提によって発生する。つまり、演繹における非形式的誤謬は一見して妥当に見え、その主張自体は健全に見えるが、隠された前提に間違いがある。
帰納的非形式的誤謬は全く違ったアプローチが必要であり、論証に含まれる推計統計学的な部分が問題となる。例えば、「早まった一般化」の誤謬は以下のように表される。
s は P であり、かつ s は Q である。
従って、全ての P は Q である。
これにさらに前提を追加すると次のようになる。
任意の X と 任意の Φ について、X が P でありかつ X が Φ なら、全ての P は Φ である。
このようにするとこの主張は演繹的となり、これが誤謬なら、追加された前提は偽である。このような手法は帰納と演繹の違いを無くす傾向がある。推論の原則(演繹的か帰納的か)と論証の前提を区別することは重要である。
■詭弁・誤謬の例■
【前件否定の虚偽】【前件否定】
http://
【後件肯定の虚偽】【後件肯定】
http://
【選言肯定】
http://
【間違ったジレンマ】【誤った二分法】
http://
【未知論証】【無知に訴える論証】
http://
【隙間の神】
http://
【早まった一般化】
http://
【合成の誤謬】
http://
【論点のすりかえ】
http://
【ストローマン】
http://
【連続性の虚偽】【砂山のパラドックス】
http://
【 論点先取】
http://
【循環論証】
http://
【自然主義の誤謬】【自然主義的誤謬】
http://
【伝統に訴える論証】
http://
【新しさに訴える論証】
http://
【権威論証】【権威に訴える論証】
http://
【多数論証】【衆人に訴える論証】
http://
【対人論証】【状況対人論証】【連座の誤謬】【人身攻撃】
http://
【多重尋問】【多重質問の誤謬】
http://
【偏りのある標本】【チェリー・ピッキング】
http://
【相関関係と因果関係の混同(擬似相関)】【因果関係の逆転】
http://
【前後即因果の誤謬】
http://
【滑り坂論法】【ドミノ理論】
http://
その他【4個概念の誤謬】・【媒概念不周延の誤謬】・【分割の誤謬】・【論点回避】・【充填された語】・【道徳主義の誤謬】・【同情論証】・【脅迫論証】・【例外の撲滅】・【テキサスの狙撃兵の誤謬】・【間違った類推】・【曖昧語法】・【多義語の誤謬】・【連言錯誤】・【代表性ヒューリスティクス】・【なぜあのとき言わなかったのか論法】・【ポストホックな誤謬】・【直観を信ずる誤謬】・【誤った対偶】・【マッチポンプ論法】・【「神秘」という幻想】・【文全体にかからない否定】・【正しくなさそうな排中律】・【肯定・否定の間違い】・【エピメニデスのパラドクス】・【使用と言及の混同】・【抑止戦略のパラドクス】・【誹謗による論証】・【燻製ニシンの誤謬】・【論点混同の誤謬】・【カテゴリーミステイク】・【完璧主義の誤謬】・【多義性の誤謬】・【自己言及】・【悪い問い】・【平凡の原理の誤った適用】・【自己選択の誤謬】・【選択効果】・【事前確率を無視する誤謬】・【確証バイアス】・【無限後退】・【ランダム条件】・【アドホックな説明】・【ゲリマンダー】・【誤りを認めない】・【オッカムの剃刀違反】・【追い込み論法】・【実践の偏重】・【中途放棄】・【無関係な結論】・【先決問題要求の虚偽】・【ヴォルヴォの虚偽】・【代表的でない標本】・【論拠の代わりに動機に訴える論証】・【希望的観測に訴える論証】・【文脈から外れた引用の虚偽】・【抑揚による虚偽】・【不公正の虚偽】・【矛盾する条件を含む定義】・【広すぎる定義】・【回帰の虚偽】・【本物ではあるが重要ではない原因の過大評価】・【内容よりもスタイルを重視する虚偽】・【俗説に訴える論証】・【連想による有罪の虚偽】・【怠惰な帰納】・【行き過ぎた一般化】など
(類似の内容のものも含む)
↓こんな人集まれ〜。
・詭弁屋な人
・詭弁屋を論理的に論破したい人
・詭弁を用いた荒らしを撲滅したい人
・自分の主張に「これって誤謬かな?」と思ってしまう、自己批判精神あふれる人
・巷にあふれる詭弁屋を見つけたので、誰かに報告したい人
・とにかく詭弁術や誤謬の研究がしたい人
・論理学・議論学に興味がある人
・論理的に議論をしたいと考えている全ての人々
▼推薦図書▼
『詭弁論理学』野崎昭弘
『論理学がわかる事典』三浦俊彦
▼推薦サイト▼
論理学講座
http://
▼管理人コミュニティ▼
ルールが無い議論に価値は無い
http://
困ったときには