ケルベロス(Kerberos, Κέρβερος, Cerberus)
ギリシア神話における冥界の番犬。その名は「底無し穴の霊」を意味する。
ヘシオドスの『神統記』によれば、50の首と青銅の声を持つ怪物で、テュポーンとエキドナの息子とされている。
一般的には3つ首で、竜の尾と蛇の鬣を持つ巨大な犬や獅子の姿で描かれる。
死者の魂が冥界にやってくる時には友好的だが、冥界から逃げ出そうとする亡者は捕らえて貪り食うという。
ソロモン72柱の魔神の1柱、ナベリウスと同一視されることもある。
3つの頭が交代で眠るが、音楽を聴くとすべての頭が眠ってしまう。また、甘いものが好きで蜂蜜を塗ったソップと呼ばれる菓子を与えればそれを食べている間に目の前を通過することが出来る。
(バーバラ・ウォーカー著 『神話伝承事典』より)
困ったときには