カルバンとは、1945年にマダム・カルバンが創設したブランドである。
身長が155センチ小柄だったため、当時では自分に似合う服がなかったことから、ファッションデザイナーを志し、自身のブランド「カルバン」
を創設したという逸話がある。
1945年 マダム・カルバン(カルバン・マレ/Carven MALLET)、パリのシャンゼリゼ通りにファッションハウスを開く。
「Ma Griffe」と名付けられたワンピースが、
パリジェンヌにセンセーションを巻き起こす。
1948年 エジプト女王の招きを受け、コレクションを携え訪問。
ドレス「アンフォラ」を発表。
1951年 アメリカに進出。
1963年 コレクションを携えコロンビア旅行。「白と緑」をカルバンカラーにする。
1963年 コレクションを携えアジア各国を訪問、初来日。
1964年 マダム・カルバン、最も栄誉あるレジェンド・ヌール勲章を授与。
1973年 エールフランス航空のスチュワーデス用コスチュームやオリンピックフランスチームのユニフォームデザイン等担当。
1983年 日本と婦人ニット「kisslene de Carven」、紳士ニット「Kinglene de Carven」
の提携。マダム・カルバン来日。
1992年 2月 香水、化粧品Worth Fine Fragrances Plc.社と提携。
フランソワプルミエ通りにカルバンブティックをオープン。
1993年 マダム・カルバンが84歳を迎えデザイナーを引退
1993年 新生カルバンを発表。新しいロゴ及びカラーを発表。
マギー・ミュージーがカルバン・オートクチュールのデザイナーに就任。
1995年 カルバン・メゾン創業50周年記念回顧ショーとパーティーを
ガリエラ宮殿で開催。
1996年 アンジェロ・タルラッツィがカルバンのチーフ・デザイナーに就任。
1997年 プレタポルテコレクションを発表。
1998年 エドワール・アシュール、チーフ・デザイナーに就任。
2001年 パスカル・ミエ(Pascal MILLET)がアートディレクターに就任。
2006-2007 A/W より、パリオートクチュール・コレクションの招待メンバーとして参加。
2010 S/S より、プレタポルテラインを再開し、レディースウェアラインのデザイナーをギョーム・アンリが、メンズウェアラインのデザイナーをルドウィック・アルバンが務める。
2010年、アーティスティック・ディレクターにギョーム・アンリ(Guillaume Henry)を迎え、プレタポルテラインをスタート。大きな注目を集める。2012S/Sコレクションよりメンズウェアラインをスタート。ギョーム・アンリは、カルヴェンのディレクターに就任する以前、リカルド・ティッシのジバンシィ、ポールカにて活躍していた。
2014年、ギョーム・アンリが辞任。その後、カルヴェンの新メンズデザイナーはフランス人デザイナーのベルナベ・アルディが就任した。
2015年、ウィメンズコレクションの新アーティスティック・ディレクターに、デザイナーのアレクシス・マーシャル(Alexis Martial)とアドリアン・カヨド(Adrien Caillaudaud)が抜擢され、2015-16年秋冬コレクションでデビュー。 アレクシスは2007年からジバンシィでニットウェアのデザイナーとして経験を積み、前職ではアイスバーグのクリエイティブ・ディレクターとして活躍。一方のアドリアンはマーク ジェイコブスや、ジバンシィのアーティスティック・ディレクターリカルド ティッシの元でシューズとアクセサリーのラインを担当してきた。
2016年、ウィメンズを担当していたアレクシス・マーシャルとアドリアン・カヨドが退任することを発表。また同年、ベルナベ・アルディが退任し、メンズコレクションの展開を休止することを発表。
2017年、スイス出身のセルジュ・ルフューがカルヴェンのディレクターに就任。彼はディオールで役10年活躍。ラフ シモンズが退任した後一時デザインチームを率いていた。カルヴェンでは2018年リゾートコレクションよりデザインを手掛ける。
2018年、中国のアパレル企業「アイサイクル」がカルヴェンを買収。カルヴェンの日本での展開は18年秋冬シーズンをもって一旦終了する。
困ったときには