オーストリアの作家アーダルベルト・シュティフター(Adalbert Stifter)を愛してやまない人々のためのコミュニティです。
 日本では岩波文庫に収められた『水晶』によって広く知られています。その透徹とした自然美の世界に魅せられた方も少なくないはずです。
 また近年、ちくま文庫から『晩夏』が出版されました。この静謐の美をきわめる世界文学史上の傑作は、ドイツ語圏以外では、チェコと日本で翻訳されているだけということです。
 さらには、『ヴィティコー』までが邦訳されています。(恥ずかしながら管理人は未読です)
 シュティフターが描いた善と美の湧き出す泉のような世界は、いずれの国の人にてもあれ、喧騒を離れて自然のなかに生きたい、美しいものに囲まれて――しかし毒々しいディレッタンティズムとは別のやり方で――暮らしたいという思いを持った人々にとって、ほとんど最良のものと言えるのではないでしょうか。そうした作品が数多く邦訳され、手に取りやすくなっているというのは、本当に素晴らしいことです。
 シュティフターの作品についてご自由にご歓談ください。