『フットボールネーション』(FOOTBALL NATION)は、大武ユキによる日本の漫画作品。2010年1月より『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載中。2010年6月時点で既刊1巻。
運動科学総合研究所の協力を仰ぎ、現代サッカーにおいても裏のインナーマッスルを使うことの重要性を前面に押し出した構成となっている。
フットボールネーション
「脚のきれいな選手求む!!」という奇妙な選手募集広告を出す東京クルセイドの取材に出かけたカメラマン・緒形紫は、そこで恐るべきサッカーセンスを持つ一人の少年・沖千尋に出会う。本気で天皇杯を獲りに行くと宣言する東京クルセイドの監督と、複雑な過去を持つ沖は互いに惹かれ合い、天皇杯本戦に向けての道を歩み始めた。
登場人物
東京クルセイドの人物
沖 千尋(おき ちひろ)
社会人サッカークラブである東京クルセイドの選手で、天性のサッカーセンスの持ち主である。ポジションはボランチ。誤って人を刺してしまった一ノ瀬を庇い、自らが犯人だと名乗り出て少年院に入った。退院後、助っ人としてサッカーをしていたところに監督と出会い、東京クルセイドに加入することになった。1巻では17歳。4歳から15歳まで横浜ユナイテッドの下部組織に所属しており、同ポジションの一ノ瀬とはライバルでもあり、親友でもあった。
野田(のだ)
東京クルセイドの選手。ポジションはセンターバック。首都圏にある大学のサッカー部に所属していたが、筋力トレーニングが生理的に受け付けないという理由で退部し、東京クルセイドに加入した。
鳥海 森之介(とりうみ しんのすけ)
東京クルセイドの選手。ポジションはトップ下。以前はJ2のクラブでプレーするプロサッカー選手だったが、解雇されたため東京クルセイドに入団した。1巻では20歳。
監督(かんとく)
東京都社会人サッカーリーグ3部のクラブ「東京クルセイド」の監督。日本国外でプレーするプロサッカー選手だったが、誤ったトレーニング方法のせいで予定より早く引退することとなり、その苦い経験を無駄にしないために東京クルセイドを立ち上げた。もも裏のインナーマッスルを使える選手を育てて天皇杯で優勝することを目指している。外国で結婚した妻と娘がいる。
玉城(たまき)
東京クルセイドの選手。顔が怖い。
<<その他の人物>>
一ノ瀬 迅(いちのせ じん)
Jリーグの強豪クラブ・横浜ユナイテッドでプレーするプロサッカー選手。ポジションはトップ下またはセンターハーフだと思われる。異例の飛び級で日本代表候補に抜擢された。ジュニアユース時代に両親が蒸発し、それからは祖母に育てられた苦労人。沖とは4歳から一緒にプレーした間柄であるが、自身にはない沖の才能の豊かさを恐れている。1巻では17歳。
緒形 紫(おがた ゆかり)
週刊サッカー雑誌の契約カメラマン兼ライターをしている。「フォトジェニックは一流選手の証」という信条を持っており、それに該当する一ノ瀬のファンである。たまたま取材した東京クルセイドに密着して取材を進める。
三枝(さえぐさ)
緒形とは別の週刊サッカー雑誌に所属するジャーナリスト。
困ったときには