ここはとある駅のすぐ近く…
青々と茂る何かわからない野菜たち。
その畑のすぐ裏にあるオンボロのアパート…
高々と上がった遮断機が、今日もまた開かずの踏切と呼ばれ始める頃…
そのアパートの一室からは灯りが消え、幾人かの者が家路につく。
部屋には、その日の記憶が色強く残っていた。
部屋に散乱した柿ピー。
潰されたカールおじさん…
カシスのこぼれたカーペット。
茶色く染まったカーペットからは昔のような毛並みは感じられない。
便器にこびりついた黒ずみは衝撃的だった…
そこに顔を突っ込み、その日の記憶をTHROW UP。
あの家は、私たちにとって衝撃的過ぎたのかもしれない…
黒ずんだトイレ、ソファの裏のゴキブリ、水とお湯が逆の台所、高桑が作った得体の知れないホットケーキ、外からでもわかるほど激しくビリーズブートキャンプをこなす家主、その横でチンカメを読む稲葉、疲れ切った家主の寝顔、そして家主のメタボ…
あの家にはたくさんの時間が詰まっている。
あれからどれくらいの時が経っただろうか。
家主がこの町を去ってから、かなりの時が過ぎた。
いつの日か、また皆で集まる日を夢見て、立ち上げたコミュニティ。
大人になっても皆で集まれるといいな。
まさおの会は受け継がれる。
ここは皆で連絡を取り合ったり、雑談したり、何したりする場。
何しなくても会話を聞いて、ニヤニヤする場である。
そうだ!
千葉県市川市〇〇〇25〇11
セキスイハイム中山 ○号室
に行こう!
困ったときには